砂礫地盤の鉛直方向の透水係数を求めたいという問い合わせがありました。
聞けば、鋼管矢板井筒内の揚圧力を計算したいとのこと。
ボーリングで求める透水係数は「水平方向」と地盤工学会の解説書に書かれているため(厳密には鉛直方向も含まれていますが)、鉛直方向が知りたいということでした。
それなら、「鋼管内を掘って揚水すれば求められるのでは?」と返答しましたが、どうでしょうか。乱れているので、参考程度の値にしかならないのかもしれません。しかし、ボーリングで礫層にケースを打ち込んで調べるよりは規模が大きいため、相対値として良い値が出そうです。この辺りは何か基準や研究があっても良さそうですね。
私が論文で見たことがあるのは、岩盤をブロック状に切り出し、3方向の透水性を調べる装置。マイナーです。また、砂や粘土であれば、ミニ供試体+三軸圧縮試験装置でも可能でしょう。
土砂の現位置試験検索してみると、以下の試験装置が引っかかりました。東京ソイルさんです。礫は厳しいかも知れませんね。発想は、上記の鋼管での試験と同じです。
http://www.tokyosoil.co.jp/pdf/g-08.pdf
計算ツールは対応していますので、機会があれば試してみましょう。
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