2012年6月18日月曜日

地下空洞の限界深度

ためていた岩盤関連の文献を読んでいますと、面白い内容がありました。

亀村勝美(2011)地下空洞設計法の現状と課題について, 第40回岩盤力学に関するシンポジウム講演集, pp.31-34


u=(1+ν)/Eσ0a
ε=u/a=(1+ν)/Eσ0

σ0=γHを仮定すると、岩盤の弾性係数と設置深度Hより、坑壁ひずみがざっくり推定できます。さらに、弾性係数と一軸強度を関連付けると、そこに限界ひずみを持ち込むことができます。この文献では、それらの関係を整理し、500~600mあたりで設置限界深度に至るだろうと推定されています。
岩盤を連続体と仮定していたり、σcとEを一意に関連付けたりと、いくつかの仮定を用いて表現されています。大雑把ですが、こういった整理をさらっとこなせるところが凄いですね。素晴らしい。

 瑞浪超深層研究所では1000m掘削の予定です。現在は半分の500mです。さて、どこまで掘れるでしょうか。楽しみです。


 

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