P波測定で使用した2ch地震計で、S波が測定できないか試してみました。
使用したのは約20年前に購入されていた、OYO さんの HandyViewer SEISMOGRAPH Model-1816 。1chでも使用できますので、非常に手軽です。
早速、ピックを設置し、板叩き法と同様に壁面と平行に叩いてみました。
この板叩き法、本格的にはつるし柿を使用して一度だけ実施した事がありますが、失敗。綺麗な反転する波が出ませんでした。以降、サスペンション法を提案しています。赤本では価格も安くなりますので。腕の良い方は層境が分かりやすい板たたき法を好まれますけれど。
で、試した結果はというと、微妙。パッと見、叩く方向を反転したことで、見事に反転している波もありますがP波の影響で初動が分かりにくくなっています。波を見た時は「おぉ」と思いましたが、これではS波速度が分かりません。
なんとかならないか、と思いながら参考書を見ていますと、 波の合成でP波成分を消去できるとの記載がありました。物理探査学会「物理探査適用の手引き」p179-180です。なるほど、その手がありますね。S波も強調されるので一石二鳥です。
しかし、ここでまた問題が。波形データはメモリーカードに保存しているのですが、今迄、取りだした事がありません。画面で確認し、手計算で弾性波速度を出していたので必要なかったのです。しかし、合成するとなるとデジタルデータが欲しい。
続きは後日。
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