2024年3月15日金曜日

Update MEMS Seismometer

Update

If you can connect to Wi-Fi, touch the button that appears on the startup screen. M5Tough will access any NTP server and start resetting the RTC. Just change lines 12-17 to suit your environment. Once completed, the measurement will start automatically.


1年利用して、プログラムを書き換えてからRTCのリセットを行う、また書き換えて振動を測るという手順がとても面倒に感じていました。特に現場で。

せっかくタッチ画面があるのですから、これを用いてプログラムの切り替えを済ませることにしました。起動時に表示されるボタンにタッチすればRTCをリセットする、完了すれば自動的に振動測定を開始する。もし30秒間ボタンに触れなければRTCリセットをスキップし、いきなり振動測定を行う、という流れ。
ついでにTFカードが入っていない場合も画面にエラーを表示させるように修正しました。

次からは現場でTFカードの交換だけで済みます。これで誰でも扱えるようになりました。

2024年3月3日日曜日

Nvidia HPC SDK on WSL2

WSL2 の Ubuntu 22.04 に Nvidia HPC SDKを入れる方法。
How to install Nvidia HPC SDK on Windows using Wsl (Ubuntu 22.04) | by Aung Khant Thaw | Medium

NVIDIA のサイトが示すインストール方法(sudo apt install)の後に、pathを2つ通す必要がありました。

.barshrc に以下を追記すればOK。

export PATH="$PATH:/opt/nvidia/hpc_sdk/Linux_x86_64/23.7/compilers/bin/"
export LD_LIBRARY_PATH="/usr/lib/wsl/lib/"


2024年3月2日土曜日

レポートで2種類の背景地図 Survey123 web

Survey123 web からレポートを出力するための Word テンプレートにおいて、異なる2種類の背景地図を指定する方法です。3ステップです。

1. Webマップを2種類作って、ID を取得する。

  1. ArcGIS Online で [マップ] タブをクリック。
  2. 左側の [追加] → [レイヤーの参照]。
  3. [マイコンテンツ] ドロップダウンをクリック → [ArcGIS Online]。
  4. 検索ボックスに「標準地図(地理院タイル)」等を入力して検索。 
  5. 検索結果から [追加] 。 
  6. Map Viewer 左側の [保存と開く] → [保存]。 
  7. Map Viewer 左側の [マップ プロパティ] → [アイテムの詳細]。
  8. ブラウザーの URLでアイテム ID をチェック。

2. 異なる地図を指定し、もう一つ Web マップを作成。ID を取得する。

3. Word に 2種の ID を記入。


ちなみに、これだけの内容なのですが、ESRI Japan のサポートさんから回答を引き出すのに2週間半かかりました。昔はサポートさんのレスポンスが早く回答も正確だったのですが、5年前位からでしょうか、ある時期を境に急に質が落ちました。
近年は1日1回の回答がノルマのようです(順次回答するので待ってください、の場合もある)。だいたい夕方に回答が届き、そうじゃないとか、どうするのですか?とか返信すると、次の日の夕方まで返事が来ません。時には前提条件を忘れていたり、追加の返信を読んでいなかったりして待ち時間がが無駄になります。で、解決が遅れ実務では使い難い、というのが実態です。
海外製品は機能豊富なのですが、国内の製品ほど丁寧さがありません。能登半島の現地調査では SOCOCA が好評だったようですので、そちらに移行できる部分がないか調べてみましょうか。

電子納品とPython(未完成)

電子納品の季節がやってきました。

細かいところに時間がかかります。

office ファイルのプロパティの大部分は、電脳ヘルパーなど一般的なツールで消せます。が、office 固有の日時などの消せないデータが残ります。これについては、昨年度にPythonで修正するスクリプトを作りました。といっても、web上に掲載されているものを加工しただけだったと思います。今年もこれを使っています。

PDF の10GB分割では、Calssist を利用しています。10GB超で悲鳴を上げるようなPCはもうないので、上限を100GBにすればよいと思います。が、確か平成17年頃からガイドラインは見直されていません。オンライン納品も始まったので、もう見直されることはないでしょうね。

最初のころは協議で10GB以上を許可していただいていましたが、毎度説明するのも無駄な時間のように感じ始めてからはこのツールを利用しています。
ただ、このツールも完璧ではありません。しおりの3階層目で分割しても、10GB以上になる場合があり、4階層目を3階層目に上げて対応しています。
今年度、Pythonで何とかしできないかな?と思って手を動かしましたが完成せず。10GB分割まではうまくいくのですが、しおりの加工がうまく対応できませんでした。で、寝かすことに。
次年度以降、ライブラリが育ってくれることを祈ります(他力本願)。


2024年2月18日日曜日

機械学習予測の誤差範囲

機械学習での回帰にて予測値の信頼区間を示したいなあと思い、調べてみました。

多くの事例が紹介されていましたが、いずれも同じような手法。2,3の方法に絞られるようです。

  1. 分位回帰
  2. 学習結果より RMSE を求め、予測値を平均とみなしσ分布を仮定した90%信頼区間を設ける
  3. 予測後にSE等を求めるモデルを別途作成する。

試してみましたが、今回はどれもイマイチ。得られる見た目は回帰させるデータによるのでしょう。

2024年2月12日月曜日

Photos from Survey123

Survey123 で道路施設などの写真を収集してきました。

帰りに 収集後の online map のアドレスを関係者に送ったのですが、よく考えるとArcGISユーザーがほとんどいないかもしれません。その場合、reportを作成したり、写真を取り出したりする必要が出てきます。


File Geodatabase なら写真を含んでいます。これを落とせばローカルでも GIS データを再構築できるのですが、ArcGISユーザーに限られます。QGISでも再構築できないか?と調べてみましたが、見当たりませんでした。写真を取り出すことは可能でしたが。
export - Exporting images attached to Geodatabase using QGIS - Geographic Information Systems Stack Exchange

便利ですが流行らないというのは、こういう汎用性のなさが原因なのでしょう。

山の固有周期

日本地すべり学会誌 Vol60 No.5の以下の報告に目が留まりました。

地中より地表のほうが良く揺れる、尾根と直行方向によく揺れる、といった内容です。山地のみならずダムでも既知の内容なのですが、周波数帯とも関連するのでより細かな評価が必要になる分野です。
https://phreeqc.blogspot.com/2022/12/blog-post_25.html
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jls/45/3/45_3_207/_pdf 
後者の図7のようなイメージ図は見ます。が、この報告のようにパーティクルモーションまで整理された文献は見ませんね(当然すぎるからでしょうか?)。

この報告で気になったのが、山を角柱に模して固有周期を推定している最後の箇所。
モード解析なら点群をダウンロードしてソフトにかける(メッシュを切って材料値を与える)だけなので、このように仮定を多く設けずともそれほど手間をかけずに答えが出てきます。ですので、あえて仮定を複数取り入れて計算するこの簡易手法の結果がどこまで正しいのか、数値解析結果との比較の上で適用範囲や留意点等を見定める内容等であれば、より良い報告になったであろうと感じました。

昨年、似たような内容を含む数値解析の発表を海外で行いました。1次モードに着目したのですが、モード解析まで実施していませんでした。タイミングの良いこの報告に、「やりなさい」と突っ込まれたような気がします。