2016年5月20日金曜日

波形

4月から余裕ができましたので、微動探査や連続波形の分析(熊本地震ではありません)を行っています。

あらためて思ったことは、「手を動かして初めて理解できる」「手を動かすと新たなものが見えてくる」です。波は周波数帯の選び方によって見え方が変わってくるので、センスが必要だと思います。センスも知見もない私は、試行錯誤あるのみですが。

昨年の成果については、先輩が発表されます。私のアイデアがうまくはまったのですが、新たな意見が出てくれば儲けものです。土研さんの名前も入っていますので、否定的な意見は出づらいかもしれませんが、会場の反応があることに期待したいところです。

あまり過去に手が入っていない分野ですので、まだまだ新しい発見があると思います。とにかく、手を動かしましょう。

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先輩に聞いたところ、反応は薄かったようです。orz

2016年5月14日土曜日

土壌雨量指数

RBFN の検索をしていると、土砂災害警戒情報を通って、気象予報士の問題に到達しました。

第44回実技2の試験に、土壌雨量指数を推定する問題が出ています。
http://www.jmbsc.or.jp/hp/cwfe/p0120.php

試験会場でタンクモデルの計算はできないでしょうから、感覚で答えるのでしょうか?何か簡易計算の様なものがあるのでしょうか?

ま、感覚で答えても当たりましたが、納得いかないのでちゃんと計算してみることにしました。以前にも記載したように、気象庁のHPに式とパラメーターは掲載されています。この程度であればEXCELで十分でしょう。

式を1から入力していくのも面倒ですので、何か計算フォーマットが落ちていないかなあ?と探してみると、VBAで関数を組まれている方がいらっしゃいました。
内容を追ってみましたが間違いないようでしたので、それをコピペ。ブック内でその関数を使えるようにしました。

ですが、うまくいきません。
傾向は合うものの数字がぴったり合いません。やはり、感覚で答えるのが前提で、試験の数値は厳密なものではないのでしょうか?

実際のところは分からないままでしたが、気象予報士の試験にこのような問題が出ているとは、驚きでした。地質屋さんで気象予報士を持っていらっしゃる方がいますが、受験された理由の一つが分かったような気がします。

2016年5月5日木曜日

震源球

熊本地震の報道・報告を見ていて、震源機構の説明されているのにステレオネットの様な図を使われていました。

今までも目にしたことはありましたが、あまり興味を惹かれずスルーでした。
なぜか今回は興味を惹かれ、地震屋さんに聞いてみました。結果、「気象庁の HP を見よ」とのこと。

少し探して見つけられず、そのまま数日。今日、本屋さんでその解説を見かけました。「震源球」と言うそうです。

「震源球」で調べると、あっさりヒットしました。気象庁のHPです。
http://www.data.jma.go.jp/svd/eqev/data/mech/kaisetu/model_gyaku.html
Hi-net の方が理解しやすいでしょうか?
http://www.hinet.bosai.go.jp/about_earthquake/sec3.2.html

押し・引きの形で色を変えてプロットしているだけなのですね。このような単純な図化だけで方向を推定できることに感心しました。昔、PS検層のS波の出し方の単純さに驚きましたが、それを全国規模に展開しているようなものです。

波形を見て最初に気づかれた方は、素晴らしいと思います。