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2023年3月10日金曜日

3次元の利用

入社後5年くらいの方が GEORAMA を使いたい!と言うので、一通り説明しました。

何でも吸収していく頃なのか、2日である程度はモデル化できるようになりました。
で、結果を見て「ナニコレ」。

いえ、モデル化が悪いのではなくて、与えられた 2D 図面の推定精度が悪かっただけです。それを忠実にモデル化したのでナニコレな3次元モデルができました。よくある困った話です。

今回は入社後約30~40年の方々が書かれた 2D 地質断面を後追いで 3D 化しました。この世代の方々、なかなか 3D モデルから2D 図面を切り出す発想に至りません。で、御自分のできる(と思われている)2D 地質図面の作成を先行し、CIM用に3D化を若い世代に投げるという逆順を取られるようです。で、ナニコレが出来上がります。

個人的には、2D の世界のみに生きている地質屋さんの地質断面図をあまり信じていません。それは私も含め、2D だけでは作図を誤りやすいからです(経験上、そうして作られた図面のどこかに誤りがあります)。それは、3D の世界に飛び込まないと気づきません。そして何度も誤りを見つけることを繰り返す内に、己の能力の限界を知り、3D のツールを手放せなくなります。3D で 2D をチェックしながら図面を作っていく。このトライ&エラーの過程でミスをなくせること、それをツールが簡単にしてくれることに気づいてしまうからです。
もちろん、トライせずエラーに気付かないまま成果を作り続けて40年過ごしても、土木工事は成立してきました。それはそれで幸せなのかもしれません。その方々から見ると、3D 化は手間と費用のかかる作業にしか見えないでしょう。だから本来の手順とは異なる「後追い 3D 化」を選択しつづけるのだと思います。

30年以上、地質調査を担ってこられた方の図面を見て、地質の分布がおかしいと気づく5年生。きちんとした仕事をしたいなら、早めに己の限界を知り 3D を利用するなど対応を考えるべきでしょう。


2021年10月17日日曜日

GEORAMA でボクセルメッシュ

GEORAMA v3.3
ソルバーの方の GEORAMA です。使用するのは初めてです。

複数の csv 標高データを SoilPlus へ取り込もうとしました。が、そのままでは薄層が多すぎてメッシングが困難になることが目に見えています。
で、事前に Civil3D+GRORAMA でモデリングしようとしたのですが、なぜかLandXML を境界面として選択できませんでした。
結果、csv 読み込みが可能な GEORAMA 単体を選択。

メッシュの大きさに比べ薄い層が多くある場合、ソリッドやメッシュを切ることは難しいのが一般的です。この場合、割り切ってボクセル出力を選択せざるを得ません(解析の種類にもよりますが)。GEORAMA ならボクセルの重心付近の地質をあてはめたメッシュを自動で書き出してくれます。
また、異なる層が同標高となっている場合、他のソフトではある程度ダミーの層厚を持たせる配慮をしないと次の解析に持っていけませんでした。GEORAMA のボクセルなら、これも気にしなくて済みます。割り切ると便利です。

750,000メッシュの作成に1時間くらいでしょうか。その後は nastran 形式で作成し、Soilplus で読み込み(これも時間がかかります)。

無事にメッシュを作成できました。

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20211019追記

ボクセルメッシュは重心位置の地質が適用される仕様だそうです(サポートさん談)。メッシュ内での各地質の体積は考慮されていません。残念です。


2021年7月22日木曜日

令和3年度 地質CIMの対応 その3

Civil3D 2021 + GEORAMA で作成した3Dモデルに、Navisworks 2021 + Navis+ で属性を付与する手順です(ボーリング+サーフェスモデル)。
ガイドラインの属性例(表30)の約6割を付与できます。


GEORAMA
・「境界テーブル」を開いてセルを全選択し、CTRL+C。
・EXCELにペースト。
・不要列(B~Q)削除。
・2行目に'0'等を挿入。
※文字列:0、実数:2、整数:3、日付・時刻:4、リンク(外部参照ファイルやURL):5
・タイトル行をつける(A列は'General:Layer Name')
・Navisworks データの保存予定先と同階層に'ATTRIBUTE'フォルダを作成し、csv保存。
※電子納品基準に沿ったフォルダ名。
・「ボーリング」を csv 出力。'Borlist.csv'が出力される。'ATTRIBUTE'フォルダに移動。
・最後の列に1行目’柱状図’、2行目’5’、3行目以降’SOURCE¥○○.xml’として柱状図xmlを指定。
※Navis データ保存予定先に'SOURCE'フォルダを作成し、柱状図を集めておく。
・「3Dダイアグラム」で地表面、断面、境界面、地表面、3Dボーリング、3Dソリッドボーリングなどを選択し、表示。
・必要に応じ「オプション」-「ボーリング」で柱状図の幅、3Dソリッドボーリングの幅、旗揚げの高さ、文字の大きさ等を調整。
・問題なければ「3Dダイアグラム」で書き出し。

Civil3D
・書き出された dwg を開いて、地表面のコンター間隔を調整、保存。

Navisworks
・「ホーム」タブ-「プロジュクト」-「追加」より書き出された dwg を追加。
・保存。
・「ホーム」タブ-同タブ「選択と検索」-「選択ツリー」を表示。
・選択ツリーパネルをプロパティ表示に切り替え、「ボーリング」をクリック。
※ソリッドボーリングが選択される)

Navis+
・「分析ツール」-「属性分析ツール」より、IDを追加。
・「分析ツール」-「属性のエクスポート」より、GRMA_ID¥ID、ボーリング¥ボーリング名、ボーリング¥地質名をエクスポート。
※'ATTRIBUTE'フォルダに保存。
・Navis+パレット内の「Navis+」を右クリック、「属性テーブル作成」、'Boring'属性テーブルを作る。
・「Boring」を右クリック、-「属性割り当て」。属性ファイルにエクスポートしたcsvを選択し、「属性割り当て」。
※相対パスで指定。以降も同様。
・同ダイアログの「更新」も同ファイルを設定。
※後に更新用ファイルを用意したら、それを指定。
・同ダイアログの「項目テーブル作成・更新」に GEORAMA で書き出した'Borlist.csv'を選択。「ボーリング名」で「更新」。
※見失う場合、'Borlist.csv'の A列タイトルを’ボーリング名’に変更
・Navis+パレットの「Navis+」を右クリック、「属性テーブル作成」、'Surface'属性テーブルを作る。
・「Surface」を右クリック、-「属性割り当て」。属性ファイルにEXCELから書き出したcsvを選択。
・'Navisworksのプロパティ名称'に'Civil3D\General:Layer name'を指定し、「属性割り当て」。
・同ダイアログの「更新」も同ファイルを設定。
・保存。

この手順において付与できない項目が、地質情報の記事(概要)、深度(層厚)、孔内水位、N値、土質定数(土質試験結果)。基本、柱状図xmlと重複する項目なので、属性付与はコピペで済みます。が、該当区間のみの掘進時水位の選択(ケースとの位置関係)、2層にまたがるN値や原位置試験結果の振り分けの判断など、機械的付与の難しい属性も含まれています。
土質定数は設計段階で付与すべきでしょう。土質試験結果は多岐にわたるので、柱状図同様に試験結果一覧表PDFへのボーリング毎のリンクの方が使いやすいと考えます。
深度は柱状図を参照する際に必要になるので、付与しておくべき情報でしょう。
付与できない項目のうち、深度、色、記事のコピペは、Python で組みました(その後、Navis+で更新)。ま、柱状図と重複する内容ですから、スクリプトを組んでまで例を再現される方は少ないかもしれません。
Navis+ がないと外部の属性ファイルの更新を反映できないのもイマイチ。属性の埋め込みが前提なら、V-nas Clair + Geo_kit の方が簡単です。実務上は後者の属性付与・表示方法で十分ですが。
ガイドラインには属性付与「例」しか掲載されていませんので、何を含めるかはお客様と話し合うことになるのでしょう(そして BIM/CIM実施計画書「4.3 (2)属性情報の項目」へ反映)。

現状、属性の付与されたボーリングモデルをソフトが地質として認識してくれません。外部参照される属性の役目を柱状図(xmlデータ)が担っている状況です。そのため、属性csvデータは各調査ステップ間で利用されないでしょう。ここだけ見ると非効率です。が、維持管理段階まで考えると、1つの統合モデルに地質の情報も含まれていた方が良いのは確か。事業の流れの中間段階はともかく、最終段階のボーリングモデルだけは、きちっと属性まで整理したいものです(しかも永続的なフォーマットで)。

ま、属性付与だけなら1時間程度の作業です。中間段階では無駄になるかもしれませんが、「手間だから実施しない」とも言えない作業です。ガイドラインが変更されるまでは、淡々と処理せざるを得ない内容でしょう。

CIM というワードをよく聞きだしてから7年が経過しました。その間、準備してこられた技術者は淡々と作業しているでしょうし、準備してこなかった技術者は慌てていることでしょう(いまだに他人事、人任せなオジサンもいますが)。

2年後の原則 CIM に向けて、周囲の重い腰がいくらか上がり始めたようです。

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20210807追記
地形のJ-LandXML書き出しです。

Civil3D から LandXML書き出し
・「ツールスペース」-「設定」タブ、一番上を右クリックし、「LandXML 設定を編集。。」を選択。
・「LandXML 設定」ダイアログで、識別要素を書き出しを「オン」、作成者等の情報を入力、「OK」をクリック。
V-nas の i-ConCIM キットでインポート・エクスポート

2021年7月21日水曜日

令和3年度 地質CIMの対応 その2

今年度のボーリングモデル作成時のソフト比較です。

Civil3D 2021 + GEORAMA でボーリング取り込み可(調査結果モデル)。
・取り込み後に推定・解釈モデルへ書き換え可能であるが、すべて手作業になり面倒。
・柱状図の情報(属性)は埋め込まれる。閲覧には上記ソフトが必要。
・属性を別ファイルで管理するため、Navisworks + Navis+を利用。
・ただし、対応できる属性に限りあり。ガイドライン掲載例の6割はこれらで対応可。
・外部ファイルの更新を反映するには上記ソフト(Navis+)が必要。

V-nas Clair 2020.6 + Geo_kit でボーリング取り込み可(調査結果モデル)。
・取り込み後に推定・解釈モデルへ書き換え不可。
・柱状図の情報(属性)は埋め込まれる。閲覧には上記ソフトが必要。
・i-ConCIM - IFC ツールの属性付与は、すべて手作業になるので現実的ではない。
・dwgで保存すると旗揚げ・N値などが倒れる場合あり。⇒Navisworks の利用不可。


応用さんの製品は手元にありません。設計者が使わないので、上記ソフトに比べシェアは小さいでしょう。同理由で購入予定もナシです。

地層研の Geo-Graphia は計算のためのプリポストとして他支店で購入しています。私は現行品を使ったことはないのですが、10年以上前に販売されていたソフトの機能やサポート対応により、あまり良い印象を持っていません(文句を聞かないので現行品では改善されているのかもしれません)。
HPの紹介では IFC 出力が開発中、属性管理は謳われていませんので、まだ CIM の土俵に上がっていないようです。

Navis は初めて利用しました。特筆すべき点はありませんが、AECコレクションの一つ(とアドオン)なので、データ互換に関してはストレスなく扱えました。

現状では、Civil3D 2021 + GEORAMA + Navisworks + Navis+ を選択せざるを得ない状況でした。サーフェス、ソリッドモデルの作成を考えると、汎用ソフトでは一択になりそうです。

2021年7月20日火曜日

令和3年度 地質CIMの対応

設計者から 地質の CIM 対応が含まれた仕事について相談を受けました。

概要説明、特記仕様書の提示があったので、それに沿った返答をしました。近くの地質担当部署は3次元に対応していませんので、元地質の私のところに来られたようです。

調査業務でも特記に CIM が入り始めたようで、GEORAMA の絵が欲しいと仰る地質担当者も出てきました(使用経験も絵もないのに提案して、どう対応されるのでしょう?)。
GEORAMA の絵って見栄えの良いモノはないんですよね。単なるCADデータですから。見栄えよくするには、私は他のソフトを使用していました。
それに GEORAMA 自体は CIM 要領やガイドラインに対応していません。「GEORAMA でCIM!」と言われる方は半分正解ですが、おそらくガイドラインを読まず、手を動かされていない方でしょう。(自社開発を除き)対応している汎用地質ソフトはまだないと思われます。これからです。

まず、今年度の要領、ガイドラインで、押さえておくべき点をピックアップしておきます。運用上の問題はいろいろありますが、それでも要領等に従うことは基本です。

BIM/CIM モデル等電子納品要領(案)及び同解説 令和3年3月
https://www.mlit.go.jp/tec/content/001395718.pdf

1.3 成果品の作成範囲
受発注者協議により作成する BIM/CIM モデル等を決定する。
① BIM/CIM モデル照査時チェックシート、BIM/CIM モデル作成 事前協議・引継書シート、BIM/CIM 実施計画書、BIM/CIM 実施(変更)計画書、BIM/CIM 実施報告書等
② BIM/CIM モデル:構造物や地形等の各 BIM/CIM モデル
③ 統合モデル:各 BIM/CIM モデルを統合したモデル
④ 動画等:イメージ画像や動画等のファイル
⑤ リクワイヤメント(要求事項)として特別な検討のために作成した BIM/CIM モデル
⇒②、③、④「成果物モデル」、⑤「要求事項モデル」

詳細設計
「成果物モデル」3次元モデル成果物作成要領(案)
「要求事項モデル」BIM/CIM モデルの作成方法、ファイル形式等は規定しない
詳細設計以外
「成果物モデル」BIM/CIM活用ガイドライン(案)を参考に設定
「要求事項モデル」BIM/CIM モデルの作成方法、ファイル形式等は規定しない
⇒表1-3の納品例:調査業務ではボーリングモデルの納品が必須、パネルダイアグラム・サーフェス・ソリッドは任意。地形、構造物、統合モデルは作成した場合に納品。

3. ファイル形式(電子成果品のファイル形式)
・地形モデル、線形モデル、土工形状モデルのファイル形式は J-LandXML 形式及びオリジナルファイル形式。
・構造物モデルは、IFC 形式及びオリジナルファイル形式。
・地質・土質モデル及び統合モデルは、オリジナルファイル形式。

2.2.2 GEOLOGICAL(地質・土質モデル)
地質・土質モデルは、地質ボーリング柱状図、表層地質図、地質断面図等の地質・土質調査の成果を、3次元空間に CAD データとして配置したもの。
・ボーリングモデル(調査結果モデル・推定・解釈モデル)
・準3次元地盤モデル(テクスチャモデル(準3次元地質平面図)・準3次元地質断面図)
・3次元地盤モデル(サーフェスモデル・ソリッドモデル(B-Reps、ボクセルル、柱状体))
サブフォルダ 格納される成果品
GEOLOGICAL ・地質・土質モデル(オリジナルファイル)
 VIEW ・確認用ファイル又はビューア
 SOURCE ・ボーリング柱状図やボーリング交換用データの XML ファイル等
 TEXTURE ・テクスチャファイル(TIF、JPG 等)
 ATTRIBUTE ・3次元モデルから外部参照される属性情報ファイルや参照資料ファイル(PDF、CSV 等)
 DOCUMENT ・管理情報等、地質・土質モデルに関する各種ファイル
2.2 BIM/CIM モデル
発注者が BIM/CIM モデルのデータを操作できる環境にない場合でも確認することができるよう、必要に応じて確認用ファイル又はビューアを格納すること。格納するファイル形式やビューア等の選定にあたっては、発注者と協議の上、決定すること。
発注者が 3 次元モデルを確認できる代表的な方法
・3D PDF
・イメージ画像:必要な方向や位置は、発注者と協議の上、決定する。
・3次元モデルビューア:3 次元モデルビューアは、インストール等が必要な場合があるため、利用可能か発注者と十分な協議が必要である。

<BIM/CIM モデルのデータファイル名について>
「BIMCIM_MODEL」フォルダに格納する BIM/CIM モデル(特に構造物モデル)のデータファイル名は、当該 BIM/CIM モデルが何を表現しているか発注者や後工程の受注者が分かるように、受発注者協議により設定することを推奨する。

BIM/CIM活用ガイドライン(案)第1編 共通編 令和3年3月
https://www.mlit.go.jp/tec/content/001395762.pdf
第3章地質・土質モデル
1 地質・土質モデルの作成・活用に関する基本的な考え方
地質・土質モデルを作成することで、本体構造物と地質・土質構成等における位置関係を立体的な把握が可能となり、各段階の地質・土質上の課題や地質・地盤リスクを関係者間で共有することにより、追加すべき補足調査や計画立案に関する検討を円滑に進めることが期待できる。
地質・土質モデルの作成・活用にあたっては、不確実性の程度やその影響について、関係者間で共有・引き継ぎを行う必要がある。なお、このような不確実性の取り扱いについては『土木事業における地質・地盤リスクマネジメントのガイドライン』が参考となる。
地質・土質モデルの品質は、モデル作成時点における地質・土質調査の質と量に依存するものであり、事業の進捗に応じて構造物等のモデル詳細度がより詳細になったとしても、それに応じて地質・土質モデルの品質を必ずしも確保できないため、構造物等で適用する「詳細度」と同様の考え方を適用することに無理があることから、地質・土質モデルに対しては「詳細度」を適用しないこととする。

1.1 地質・土質モデル作成における基本方針
モデルの品質を明確にするために、作成で用いた地質・土質調査成果やこれらに基づく推定の考え方について「BIM/CIM モデル作成 事前協議・引継書シート」へ必ず記録し、継承するものとする。
2.3 地質・土質モデルの活用時の留意事項
・ボーリングモデルのうち、調査結果モデルと推定解釈モデルのどちらを納品するかは発注者と協議するものとする。
⇒調査結果モデルを選択する。推定解釈モデルは作業量大。
・単にボーリング結果を数学的に補間する方法もひとつの方策であるが、推定精度が低下する恐れがあるので留意する。
3.2 属性情報
地質・土質モデルは、ボーリング調査結果から得られた各地層に対して、物理特性や圧縮強度等の力学特性のような土質試験結果等の様々な属性情報を扱うことが可能である。そのため、地質・土質モデルは、形状情報(オブジェクト)と属性情報で構成され、各事業段階へモデルを更新していく場合は、形状情報と属性情報を一体化するよりも、形状情報と属性情報を分離し、「共通 ID」を使用して、各々を個別に管理するのが有効である。
⇒Civil3D+GEORAMA でオブジェクトを作成した場合、Navisworks + Navis+で属性情報を管理します。現状では一方通行の作業になる(Navis のデータをCivil に取り込んだ段階で GEORAMA は地質を認識しない)ため、ボーリングが追加になるとIDを降りなおした方が効率的です。
4.2 ボーリングモデル
表30 ボーリングモデル(調査結果モデル)の属性情報(例)
基本情報(ボーリング名、ボーリング柱状図の種類、緯度及び経度、角度・方位、孔口標高、総削孔長、孔径(mm単位)、オリジナルデータリンク、改訂履歴)
地質情報(土質・岩石名、記事(概要)、深度(層厚)、孔内水位、N値、土質定数(土質試験結果))
⇒属性情報は柱状図や土質試験結果から取り込むため、冗長的作業になります。

CIM の本質は、3次元化よりも経年的な情報管理にあると考えられます。そのためか「4.2ボーリングモデル」は設計同様に気合の入った例が示されています。
が、個人的には疑問。ボーリングが増えると、現状では属性のついていないCADデータに柱状図データを追加し、ボーリングモデルやサーフェスモデルを作り、再度属性を振りなおすことになります。前段階の調査会社と使用ソフトが変わると、全柱状図を取り込みなおしになるので、データの使いまわしの点でも属性を作りこむのはやや無駄に感じます(あくまで現状では、です)。7年前にも似たような考え方を書き残していますので、状況は何も変わっていません。https://phreeqc.blogspot.com/2014/11/cim.html

ガイドラインにおいて属性の例ではなく、何を付与すべきかが示され、データフォーマットが決まれば、ソフトが対応してくれると思われます。それによってソリッドからの属性読み込み、柱状図認識・再現機能など逆向きの流れができるようになれば、活用の場は広がります。期待を込めて、その時代を待ちましょう。

長くなったので、対応方法は後日。

2021年4月23日金曜日

GEO_Kit 2020.6

今年度からCIM関連も兼務することに。
これで3つ目の兼務。お給金は据え置き。お得です。どなたか買いませんか?

CIM に関しては、5~6年前に全国的な講習がありました(もっと前でしたか?)。その講習に参加しようとしたら executive から「待った」がかかりました。今回は何も言われなかったので、考えが変わったのでしょう。

4月に入り落ち着いたので、毎年恒例のソフトを更新。あわせて V-nasClair の GEO_Kit も入れてみました。GEORAMA 2021 が単独で CIM に対応していませんので、コチラはどうか?知りたいというのもありました。

GEO_Kit には解説とサンプルデータが付属しています。お昼休みに一通り試すことのできる分量でした。
残念ながら、できることはまだ非常に少ない状況でした。が、操作性は良好。模式柱状図の土質をクリックして層の位置を修正する仕様は見事。各種仕様に応じた支持層サーフェスの作成も、日本の需要にフィットしています。

簡単な操作で人をつかみつつ、機能を向上させる方針はありですね。多機能でも複雑なツールは敬遠されがちですから。
GEORAMA が追い越されるのも時間の問題でしょうか。


2019年6月14日金曜日

エラー修復 (GEORAMA 2019)

CTC さんの GEORAMA 2019を使用している際に遭遇する問題です。

ユーザー側で対処に迫られる(かなり厳しい)事項のみ、経験的対処法を備忘録として残しておきます(サポートさんに伺っても、GEORAMA が原因ではないという見解のようです)。

Q1:図面を存できません。
コマンド: _QSAVE Object(s) added to DB too late during save. Handles 32C1AD to 32C1AF
32C1AD: type AcDbBlockTableRecord, owner 1 (AcDbBlockTable)
32C1AE: type AcDbBlockBegin, owner 32C1AD (AcDbBlockTableRecord)
32C1AF: type AcDbBlockEnd, owner 32C1AD (AcDbBlockTableRecord)

A1: GEORAMA で境界関連図を再作画しましょう。
保存できるようになります。
昔はこのエラーはなかったのですが、最近よく遭遇します。


Q2:dwgを開いても、GEORAMAパネルにデータが表示されません。

A2:GEORAMAのデータが(なぜか)飛んでしまいます。2019からではなく、過去のバージョンからシバシバ遭遇します。
対処法1:悲しいですが「GEORAMAデータはいつか失われるもの」という認識で、バックアップをこまめに取るというのが経験的な対処法。
対処法2:設定のやり直し。
直近のバックアップがない場合、作り直すしか選択肢は残っていません。
が、初期データ登録から順番に追っていくと、地質テーブル、境界テーブルは容易に復活します。ボーリングデータリストは「ボーリングデータチェック」で認識してくれます。
ここまでで一度保存し、ファイルを閉じて再度図面を開くと、「鉛直断面図」が復活します。残念ながら境界ポイントは認識してくれません。一度削除し、再設定が必要です。


2018年10月18日木曜日

GEORAMA 2019

GEORAMA を 2019 に UP。

扱うデータによるのでしょうが、個人的な感想は「2018より不安定になった」です。
今回の主な変更点は以下の通り。
  • ようやく計算エンジンが 64bit 化(遅すぎ)。
  • それに伴い大きなデータも扱えるようになったとのことですが、点群など扱うデータの肥大化に追いついていません。残念ながらエラーやクラッシュが少なくなった感じはしませんでした。
  • ボーリングモデルに属性がつくようになった。
  • しかし、CIM ガイドラインにおける XML への属性書き出しや、平面・縦横断モデルへの属性付与には未対応。
まだまだこれからのようです。
他に選択肢ないでしょうか?


2018年3月22日木曜日

3次元地質解析マニュアル

全地連さんより、3次元地質解析技術コンソーシアムの第2期会員募集案内がありました。
https://www.3dgeoteccon.com/cont6/main.html

全地連さん、柱状図のフォーマットを変えて新たな仕事を作り出したり、新しい資格を作って仕事に組み込もうとしたりされていますね。
3次元の方も「何か活動されているなー」とは思っていましたが、真剣に見てはいませんでした。
もともとは全地連さんの「新マーケット創出型・提案型事業」に応用地質さんが応募され、発足したようです。最終目的は新マーケット創出なのでしょうが、現段階では「実務者における3次元地質解析の技術力向上を目的」に留め置かれています。3次元利用を普及させて将来的に仕事をつくりましょう、というのが趣旨でしょう。
https://www.zenchiren.or.jp/market/

コンソーシアム1期目の成果として、「3次元地質解析マニュアルVer.1.01」が公開されています(モデリングのことを「解析」と称されているようです)。
1期目ということですので、マニュアルではなく啓蒙が主体であるように受け止められました。国交省さんより CIM 導入ガイドラインが公開されてしまい、実務的な話を避けられたのかしれません。

参考資料では、いくつかの地質モデリングソフトを比較されています。
GEORAMA に関しては、フローに違和感ありますね。既存平面・断面をベースとし、それをトレースするように3次元モデルを作成する流れになっていますが、無駄が多いでしょう(推定部分は参考程度としてモデリングを始めた方が効率的でしょう)。基本的に、地質平面・断面作成とサーフェス作成は同時並行ですので、交差部のチェックだけ先行することはありません。
そのため、GEO-CRE フローの 3-1 クロスチェックと、3-4・3-5 の間の繰り返し作業を省いたものが GEORAMA のフローに相当します( 3-4・3-5 を GEORAMA が1度で計算します)。
ココには載っていませんが、Earth Volumetric Studio では事前のチェック作業が必要になります。以前、チェック作業を飛ばしてモデルを作成し始め、途中で大きな手戻りとなった方がいらっしゃいました。試用するソフトによっては着手時のチェックが必須となる場合があるので注意を要します。
ま、本来はココに書かれているレベルのチェックは2次元成果を納める段階でなされていないといけません(単なるミスです)。実際はミスったまま納められている成果品が多くあり、このような低レベルの工程を明示されたのでしょう。情けないですね。

品質については思うところがあります。
3次元の活用を無理に推し進めると、今度は適当な地質モデルが出てくるでしょう。設計側で3D 地質モデルを直接利用することはないかもしれませんが、何らかの評価指標はあったほうが良いでしょうね。地質屋さんが見る分にはそのレベルがよくわかると思いますが、設計者にはその判断ができません。また、モデリング範囲内なら自由に断面が切れてしまうので、線形が変わった場合などは精度の伴わない位置で断面が切り出され、設計が進んでしまうかもしれません。手間のかからない範囲でモデルの品質を伝える手法は検討されるべきでしょう。

実務的なガイドラインは国交省さんが設計含め先行してしまっているので、2期目はそれに沿った検討になるのでしょうか?
2期目も地質モデリングに限って検討を継続されるのであれば、ソフト間の情報の受け渡し方法など作業効率に直結する内容や変換ツールの作成がありがたいですね。局所的な修正であれば、既存3次元地質モデルを直接修正したいので。既存2次元を利用するのではなく、既存3次元を利用できる方向にシフトすればマニュアルの価値は向上すると思います。
1年後に期待しておきましょう。

2018年3月13日火曜日

3次元モデルと調査提案

調査提案をお客様にお渡ししていましたが、どうも必要性が伝わっていないようでした。

地質の分布を推定し、コンター図や断面図を作成し、それに応じた調査計画をお出ししていたのですが、お客様にはその意図が半分も伝わっていないようでした。いえ、地質というものは、慣れ親しんだ方以外にはほとんど理解・イメージされない代物であることは経験上、重々承知しています。

地質とボーリング配置は GEORAMA で作成していましたので、それを3次元表示して説明すればご理解いただけると考えました。
ただ地質を表示してもダメなので、焦点となっている計画構造物のみ Civil3D のソリッドで簡単に作成し、地形・地層サーフェス上に乗せました。それをボーリングごと書き出し、Civil3D上で選別して2ケースの dwg を作成。オブジェクトビューアーで表示すると、直感的にわかるようになりました。

どうせなら InfraWorks に取り込みましょうと、モデルビルダーで周辺のモデルを作成。提案を2つ作って各々に dwg を取り込み。Civil3D の dwg (AutoCAD DWG (3D Objects))として読み込めば、複数の地形・地層サーフェス、ボーリング、構造物が1度に取り込めました。これは初めての試みでしたが、サーフェスの重なり具合も概ね問題なく取り込めました。この連携は使えそうですね。

昼を過ぎて、できたモデルを抱えてお客様をお尋ねし、調査提案の考え方を説明。結果、お客様には「必要性が重々わかった」と御理解いただけました。

さすが3次元。直感的にイメージを共有することが可能です。
今回は短時間でモデル化した簡易モデルだったのですが、それでも効果は絶大だったようです。作り込んだ 2D より、簡素な 3D の方がお客様にとって良いということでしょう。

このようなワークフローから少し外れたような利用法は、今の CIM 推しの流れには入っていないでしょう。ガイドラインができるのは良いことですが、あくまで3次元効果の一部利用にすぎません。整備されつつある基準にとらわれすぎないよう、自由な発想でその恩恵を受けるべきです。

2017年12月12日火曜日

QGIS で地質図

QGIS で地質図を作りました。

ルートマップ作成時にはCAD でまとめることしか頭になかったのですが、少しこだわりすぎていたようです。
https://phreeqc.blogspot.jp/2017/10/qgis.html

CAD では平面と断面の整合が取れた3次元構造さえあればOKです。GEORAMA で作成した地層サーフェスを Civil3D から LandXMLで書き出し、別図面で読み込んで境界を利用しハッチングする。それを DXF で保存し QGIS に投げると、地質分布のポリゴンが出来上がりです。スタイルを調整するか、あるいはレイヤ間でコピペして特定のスタイルを反映させると、きれいな地質分布が出来上がります。

未固結堆積物、岩脈など、若い順に入れていくのがコツ。地質分布のレイヤーにスナップを設定しておけば、DXFレイヤーにあるポリゴンをコピペしただけで、先に張り付けていた地質ポリゴンを除いた形状で張り付いてくれます。(他のレイヤーにスナップのチェックを入れておkけば、その範囲も除いてくれます)。賢い。
最後に基盤岩の範囲を大きく囲むと、先に作成していた地質をすべて除いたポリゴンを作成してくれます。これで完成。早い。
なお、ポリゴンの修正はこちらを参考に。とても助かりました。感謝!
https://staff.aist.go.jp/t-yoshikawa/Geomap/QGIS_memo.html

断層は GEORAMA で走向傾斜を指定し、現地での確認位置を通すよう指示。できたラインを DXF 経由で QGIS に投げつければほぼ終わり。ラインの線種が指定した通り綺麗に表示されるのはうれしいですね。CAD だと破線なのか一点鎖線なのかが分かりにくくなる場合が頻繁にありますので。

1. QGIS(+ArcGIS) でルートマップを作る
2. GEORAMA+Civil3D に読み込んで3次元地質構造を作成する
3. 平面2次元 DXF 経由で地質分布を QGIS に渡し地質図の完成

私の環境では、この手順が最も効率よく作業できそうです。
スマホがもっと現場仕様(電波(これがネック)、電池、GPSの精度、防塵防水耐衝撃等)になれば、踏査時から Survey123 や GeoClino をフルで使えそうですが、それは少し先の話でしょう。が、近い将来、地質屋さんもスマホ片手にオンラインでデータを集め、宿に帰るとルートマップができている、といったような形になるのでしょうね。

ま、当面これで進めてみましょう。

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20171219追記
(+ArcGIS) としましたが、やはりArcは必須。
エクセル経由でのコピペだけでなく、ジオメトリ変換ツールなどは手放せません。
最近気づいたのですが、QGIS で作成したポリゴンの shp を Arc に持ってくると、少し歪むことがあります。桁数でしょうか?

2017年9月11日月曜日

Geotechnical Module for Civil 3D 2018

GEORAMA 2018 の Ver.UP案内がやってきました。

最近は設計者からも「地質はGEORAMAをつかうのでしょ?」と言われるくらい、CIM 試行で有名になったようです。

個人的には GEORAMA を使い続けていますが、「仕方なく」といった状況です。
https://phreeqc.blogspot.jp/2013/12/georama.html
未だに線形に曲線部分があると断面は作成できませんし、簡単なバグや不具合が見つかる状態です(2018でいくつか改善されましたが)。使い勝手も良いとは言えないのでお勧めできるソフトではありませんが、これしか CAD ベースの3次元地質分布推定ソフトを知らないため、仕方なく使い続けている状態です。

先日も GEORAMA 脱却を目指し、代替ソフトはないかな?などと探していたのですが、どれもイマイチ。ないですね。
ちょうど月末に IDS-P から AEC-C に乗り換えようかと思っていたところですし、仕事もひと段落するので、このタイミングですべて 2018 にアップしましょう、と腹をくくりました。

Civil3D 2018 の新機能を見ていたところ、Geotechnical Module for Civil 3D にて機能追加があったようです。Fence Diagram ができるようになりました。
https://forums.autodesk.com/t5/autocad-civil-3d-forum/may-17-webcast-what-s-new-in-the-geotechnical-module-for-autocad/td-p/7062538


動画を見る限り、GEORAMA で対応していない平面線形の曲線部分に縦断を配置できているようにみえます。これ、可能なのでしょうか?直線を細かく折り曲げているだけのようにも見えますが、これができるとなると、こちらを使いたくなります(面生成は相変わらず粗いままですが)。
また、ボタン一つでパネルダイアグラムに厚みを持たせてくれるようですので、3Dで出力するだけで Infraworks に取り込めるようです。この機能もいいですね。上物とパネルダイアグラムの組み合わせが、きれいに見えます。

お客様の要求レベルはこちらが思うより低いことが多々あり、目的によってはこの程度の面の粗さでも納得される場合があります。そうなると、GEORAMA でなくGeotechnical Module for Civil 3D で十分です。
2018をインストールしたら、こちらのモジュールも試してみましょう。

2014年11月10日月曜日

GEORAMA 2014 の不具合 その2

GEORAMA (厳密には、Ver.3.2 の方)の不具合といいますか、何とも、な話です。
(2014のその1はこちら http://phreeqc.blogspot.jp/2014/05/georama-2014_6.html

以前より、GEORAMAのボーリングで指定した境界面深度と、推定した深度が一致しない現象を確認していました。単純に、メッシュで推定しているので、メッシュ間のボーリングでは数cmズレるのだろうと考えていました。
地すべりのモデルで、すべり面や水位が数cm違う場合では、「なぜ違う値を使うのか」と聞かれてしまいます。本来、そのような精度はないのですが、それが理由にはなりませんし、流儀でもあるので、推定後に手で合わせる必要があります。

今回は水平層で起こりました。周辺のボーリングと100~200m弱離れており、互いの影響はほとんど受けない位置にあります。が、多くのボーリングで規則的にずれます。数cmづつ、綺麗にズレが生じるのです。これは、バグか?と思い、サポートに聞いてみました。

結果、よくわからない回答が来ました。
「線形の位置とボーリングがずれているはず」と繰り返されます。GEORAMA は正しく、Civil3D のスナップが、きちんと機能していない(スナップしても、微妙にずれている)可能性があるという趣旨でした。

本当に Civil3D が悪いのか確認してほしいという趣旨で、データを送ってみました。
数日後、帰ってきた答えが「ズレは GEORAMA の仕様」というもの。
要は、ボーリング標高やその境界面深度を四捨五入して10cm単位で丸めて計算するため、数cmのズレが生じるといったものだそうです。それでは、柱状図を10cm単位で記載した場合でも、地表面標高はcm単位ですので、境界面の一致する確率は10%、ズレる確率が90%になります。Civil3D は?なぜ指定値を丸めるのか?と思いましたが、それには触れられていません。

対処法は「GEORAMA のボーリング境界面深度を利用せず、断面でポイント指定する」という致命的なもの。断面に置く境界ポイントはcm単位で計算するため、ズレが生じない、だからボーリング指定を全て消して、後者を使ってくれ、とのことでした。下2ケタに直すくらい、どの言語でもすぐだと思いますけど。

とりあえず「修正してほしい」と依頼しましたが、どうなるでしょうか?
ボーリング深度指定が使えなかったり、回転場で斜めボーリングが機能しなかったり。なんとも、な話です。

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20141127追記

「Civilの機能は問題なし。GEORAMAでずれている。修正するがいつになるか不明。わかったら連絡する」と連絡があってから、音沙汰なし。CTCさん、相変わらずです。


2014年5月6日火曜日

GEORAMA 2014 の不具合

4月頭にリリースされた GEORAMA 2014 (2015ではありません)では、いくつかバグの修正があったようです。が、取り切れていない不具合もあります。

先日は斜めボーリングでのバグにぶつかりました(厳密には、Ver.3.2の方のバグです)。
処理範囲を回転させていると、斜めボーリングでの境界指定を御認識するようです。以前に同種の洗礼を受けていましたので何となく理解でき、さっさとボーリングでの境界指定を外し、断面での指定に切り替えました。
http://phreeqc.blogspot.jp/2011/04/georama2011.html


平面図で境界ポイントのZ値をブロックのプロパティとして入力することで標高指定が可能だったのですが、2014からできなくなりました。これは便利な仕様だと思っていたのですが、バグだったのですね。修正されてしまいました。


便利なんですが、クセが強く、なかなか他の方にはお勧めできないツールです。
もっと良いツール、ありませんかね。


基盤岩コンター図

今日は GEORAMA 2014 + Civil3D 2014 でボーリングを整理していました。

川中の既存ボーリングの数m上流側で掘ったのですが、岩着深度を見ると結構な逆勾配。現場では、「ちょっと考えられないね」「断面どうしようか?」などと話していました。
既存ボーリングを見ると、岩盤として確認しているのが 2m 弱。転石を岩盤と誤って判定していたのだろうと納得し、帰ってきました。

試しにと思い、GEORAMA 上で素直に逆勾配を入れてみました。
結果、良い感じ。
断面だけを見ると、自分で作っているにも関わらず、なかなか受け入れ難い絵になっているのですが、推定したサーフェスを等高線表示(基盤岩コンター図)にしてみると、全く違和感はありません。

基盤岩コンター図は、条件を変える度に自動で更新されます。「断面上のココをもう少し深くするとどうなるか?」「横断の勾配をもう少し緩く設定するとどうなるか?」など、地質屋の考える様々な条件をチェックできます。で、正解・不正解を教えてくれます。助かるツールです(相変わらず不具合も残っていますが)。欠点としては標高ラベルが自動で表示されないといったところでしょうか?

他の方に説明することを考えると、こういった一見おかしな結果は、断面だけ見てもらっても納得して頂けないでしょう。理解して頂くには他の材料、殊に3次元での考察結果が有用です。今回の場合は基盤岩コンター図がそれに当たります。たった1枚だけなのですが、その有無で説明時の労力、延いてはその結果が全く異なってくるでしょう。

データを可視化する、あるいは地質的考察を手軽に検証できるツールは、私にとって不可欠なものと、改めて感じた1枚でした。


2014年5月4日日曜日

断面でのトンネル表示

Civil3D 2014で、各断面にトンネル形状と、掘削によるゆるみ領域(影響範囲)を表示しようとしています。

トンネルと直行している断面はなく、それぞれ多様な角度で交わっています。
思いつくのは以下の手順。これなら手間はかかりません。

1.中心線形データ読み込み
2.コリドー作成
3.コリドーからソリッド作成
4.GEORAMA 2014でソリッド断面表示

が、まず最初の段階で躓きました。
予備設計をされている会社が「中心線形データとは?」と言われます。後で聞いたのですが、地元の業者さんは地元の仕事をメインでされているため、国交省の電子納品仕様は対応されていなかったようです。仕方ないので、平面線形のはいったCADデータと、縦断線形の計算書を頂き、そこから作成しました。

コリドー作成、そこからソリッド作成は特に問題なかったのですが、GEORAMA でまた躓きました。
コリドーから作成したソリッドを切断する際、演算に失敗します(厳密には、Civilで切れていない?)。厚みがないためでしょうか?
コリドーからサーフェスを作成し、GEORAMA の地層として登録・固定しても作画されません。サポートにも問い合わせましたが、GW 中のためか返答なし。
この点は Civil3D 自体の断面作成機能で回避できますが、各断面毎に作成して位置合わせをするのは面倒です(15断面ありますので)。

なかなか、思うようにいかないものです。

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20140507追記
サポートからの回答がありました。コリドーのソリッドはアーチとインバートの2つ。それの和をとって一つにすることで、輪郭は表示できました。要は、閉じてないと認識しないようです。
ハッチはダメ、坑口部の閉じていない個所もダメでしたが、ま、とりあえずは先に進めそうです。

20140510
トンネル断面を0.0001m押し出して、コリドーソリッドにくっつけました。これで GEORAMA でもソリッド断面が抽出できました。
トンネル断面にハッチングをかけ、その境界を抽出することでも輪郭ができますね。いろいろな作り方がありそうです。あと、3Dモデリングでホームタブ-修正ー3D位置合わせが便利でした。


2014年4月26日土曜日

水平ボーリングですべり面判定

地すべりを貫くトンネルをいくつか扱っています。

ある現場では、地すべりブロックに関連するボーリングが20本程度あります。地元の地質屋さんが判定を行っていたのですが、再度、私もコアと観測結果を見て確認。同意できる点、同意できない点を話し合い、5時間かけて帰ってきました。

今日、そのすべり面を GEORAMA 2014 でモデル化していました(エンジンは 32bit のままのようで、ちょっとしたモデルでも、すぐにエラーを吐きます。相変わらずです)。

地すべり縦断、横断を複数見ながら、すべてのボーリングの入力結果を確認しました。結果は思ったほど誤っておらず、一部を除けば素直な面ができていました。
引っかかっていたのは水平ボーリング。どの方向に何mですべり面、という感覚をつかむのが難しいのでしょうね。浅いすべり面を深いすべり面と誤判定していました。可視化するとそこだけ不自然になるのでよく目立ちます。

また、考慮されていなかった別ブロックのすべり面が可視化され、その存在が浮き彫りになりました。扱うブロックが観察者の頭にあり、観察時にはそこに集中してしまいがちなので、それ以外の箇所は見えていなかったことになります。記載に偏りのできた(バイアスのかかった)柱状図ができてしまいますし、掘り足らずも発生します。ま、人が歩いて簡単に把握できるブロックの大きさはせいぜい200~300m程度だと思いますので、それ以上の大きさになると現地では把握し難いのでしょう。初期の机上調査が重要となります。

以前も書きましたが、3次元になると一気に頭がついて来なくなります。できているようで、できていない。PCの助けが必要となるのです。

2013年12月15日日曜日

GEORAMA ユーザー

構造物を3次元ソリッドで作成していただこうと、他分野の方と話をしていました。

席に来られるなりPCの画面をのぞかれ、「Civil3D ですか」と。
グラボ、CPU の名称を話しても通じました。ケースも珍しそうに見られていました。GEORAMA も御存知でした。話を聞くと、Civil3D や InfraWorks をよく使用されているそうで、ユーザー会にも積極的に参加されているようでした。

その方のお話ですと、GEORAMAユーザーはレアとのこと。
ま、そうでしょう。BIMやCIMなど、設計者による3次元化は始まっています。が、上物が主体です。地質屋さんががんばって3次元化を進めているといった話も聞きませんし、必要だという設計者の声も聞きません。

ただ、GEORAMAも、それしかないので使っているだけですし、おすすめできるソフトではありません(先日もエラーで立ち上がりすらしませんでした)。
ですが、3次元で地質分布を組み立てていく方が、間違いが少なくて済みます。断面毎の整合性や分布のなめらかさをPCにチェックさせた方が楽ですし、自分のミスに気づきやすくなります。とにかく、手を動かさないと気付かないことだと思います。

今週は、大手さんが調査された結果を使って、シミュレーション用の3次元地質モデルを作成していました。ですが、3次元で地質を組み立てている = 他社の地質屋さんのミスを手直ししている、といったような状況でした。横断で断層のずれを考慮しているが縦断で断層が表示されていない and 断面のズレが考慮されていない、断面交差位置で崩土の厚さが違う、平面では1つのすべりブロックであるが、断面では途中から段差が生じるなど。それ以外にも基本的なこととして、ボーリングの位置が読み込んだXMLと平面で違う、平面に座標を持たせていない+トンボがない=大体でしかプロットできない、等々。気付かれていないのでしょうね。


Civil3D2013 + GEORAMA2013 (いまだにGEORAMAの2014が出ていません。どうなっているのでしょう、CTCさん)でモデルを作った後の可視化については MVS を考えていたのですが、その方曰く、「InfraWorks のほうがきれいかも」。
データを移す手間はほとんどないそうですので、手を付けてみますか。


2013年4月30日火曜日

GEORAMA 2013 のトラブル対処

GEORAMA のトラブル対処に追われています。

今回の解析では、最初は差分のプログラムを考えていました。が、貫入岩が複雑に入るモデルを読み込めるソフトがありません(知らないだけかもしれませんが)。そのため、 SoilPlus での処理を念頭に、GEORAMA で地質モデルを作っています。
が、相変わらず不安定で、強制終了、トラブルの連続。恒例の春の洗礼もアリ。

サポートに問い合わせても、ゴールデンウィークにかかったためか回答がなかなかきません(通常でも即日回答は稀ですが)。来たと思ったら、結局正解ではなかったり、できないという回答。自分で解決するしかありません。(ESRIジャパンさんの即時対応を見習っていただきたいですね。)

以下、GEORAMA 2013 による、(場当たり的な)トラブル対処法、備忘録です。
  • 計算エンジンは、georama exe です。64bit アプリのフォルダーに入っていますが、32bit アプリ。エラー内容に従いメモリー割り当て量を大きくすると立ち上がらなくなる。
    →GST ファイルのメモリ割り当て量の最大は「310,000,000」程度。(メモリ 1GB 程度)。それ以上はランタイムエラーで起動しない。多くの面を一度に推定すると軽くオーバーするので、メッシュを大きくするなどの妥協が必要。
  • ソリッドモデル作成時、部分的にモデル基面へのサーフェスが作成される。
    下図茶色が崖錐。モデリング段階で、最後に「有効」として推定した2か所のみ、ソリッドモデルのサーフェス作成時にも正しく作成されている(空中まで推定されている)。その他の崖錐箇所はモデリング時に「有効」を外していたため、本来は空中に作成されるはずの部分が、モデル底面に作成される結果となった。
    →境界テーブルで「有効」にチェック。念のため「固定」チェックはずす。(面指定の場合は固定のまま。上空の高い位置に新たにブレークライン等を追加して対応)


  • 初期ソリッドが作成されない。
    →「既存のソリッドモデルを削除しない」のチェックをはずして計算する。
  • ソリッド作成中断・再開での挙動
    ガイドには以下の記載がある。

    ”ソリッドの作成は中断することができます。 中断後に再開する場合は「既存のソリッドモデルを削除しない」をチェックして、再度計算、分割を行ってください。”

    意味は以下の通り。

    「閉じる」を押して中断しても、再開時は初期モデル計算からやり直す必要があります。ただし、再開時の初期モデル計算時に、「既存のソリッドモデルを削除しない」にチェックを入れておくと、前に作ったソリッドが消えません(チェックをはずしたデフォルトでは、一旦全てのソリッドを消去する仕様になっています)。分割とチェックの有無は無関係です。

    計算した境界面のデータは以下のフォルダ(Win7)に作成されます。「閉じる」を押すとすべて削除され、再開時は再度計算をしないといけません。バックアップをとっておき、再開前に復元しましょう。そうすれば、再開時の計算は不要となります。
    C:\Users\(ログイン名)\AppData\Local\Temp\georama
  • ソリッド分割作業中に強制終了してしまう。
    →分割>保存>分割>保存・・・の繰り返しのみ。強制終了したら再度初期モデル作成から。ただし、強制終了後に再度図面を開くと、初期モデルや面の計算結果が残っている場合があります。上記の問題同様、以下のフォルダ(Win7)のデータをバックアップしておく必要があります。
    C:\Users\(ログイン名)\AppData\Local\Temp\georama
  • 自動保存データは使えるか?
    →強制終了後、再度 Civil3D を立ち上げると、自動保存データを回復できる場合があります。しかし、サポートによれば、このデータは GEORAMA のデータが全て保存されていない可能性があるとのこと。こまめに手動保存してくださいとのことでした。orz
    ま、可能性なんで確認はなされていないようですが。
  • 物理メモリがいっぱいになる
    →原因はよくわかりません。
    どのように計算結果を保持しているのか分かりませんが、ソリッド分割後半はCivil3D の物理メモリ使用量が22GBと恐ろしいことになっていました。こまめに閉じて Civil3D の再起動が必要なのでしょう。
    GEORAMA を 2013 に上げてからCivil の UNDO ファイルもすぐにいっぱいになります。どのような設計になっているのでしょうか?
  • ソリッドモデル作成時、ソリッド2個以上を1度に分割
    →サーフェスのみ作成しておく。その後、Civilの機能で「切断」する。
  • ボーリング情報(simpleboring_.csv)の境界面のデータが、頻繁に消える。
    →「有効」のチェックをはずしてモデリングの推定を行い、そのデータを保存すると、チェックをはずした面に関するボーリング境界データが全て消えて保存されます。保存前に有効のチェックを再度入れる必要があります。
    必ず、csvのバックアップを取ること、推定前に入力したデータが飛んでいないか確認すること。この2つが当面の回避策です。orz

    書いていて情けなくなりますが、ま、仕方ありません。
    他に安定したソフト、ないですかね。

    2013年4月11日木曜日

    Civil3D 2013 春の洗礼

    Civil3D、GEORAMA を 2013 に UP しました。

    今春3台目にインストールしたのですが、以前と同じ所でつまづいてしまい、再度調べ直すことに。以下、備忘録です。

    CALS Tools がインストールできない。(ライセンスの入力箇所でエラーが出る。)
    >管理者権限でCivil3Dを起動。
    XPでも発生しましたが、一度起動すればインストールできました。
    http://tech.autodesk.jp/faq/faq/adsk_result_dd.asp?QA_ID=7197

    表示順序の変更ができない
    >指定ファイルのコピーが必要。Civil3Dでも発生。
    [Ctrl] + [A] で全選択できない問題も解決するようです。
    http://tech.autodesk.jp/faq/faq/adsk_result_dd.asp?QA_ID=7368

    Google Earth からサーフェスや航空写真が取り込めない。
    >Google側の仕様変更だそうです。
    http://tech.autodesk.jp/faq/faq/adsk_result_dd.asp?QA_ID=7237


    以下は2012のエラーでしたが、2013でもパッチが出ていましたので、事前に当てておきました。

    サーフェス解析で凡例設定ができない
    >修正パッチの適用が必要。
    http://www.autodesk.co.jp/adsk/servlet/item?siteID=1169823&id=20687415