2014年7月6日日曜日

GB-SAR

資料を読んでいますと、昨年、静岡県浜松市で起こった「門島地すべり」の対応、対策が出ていました。

ああ、このような対策になったのだなあと思いながら眺めていますと、見慣れない言葉が出てきました。

「地上型SAR」

斜面監視に利用したようです。監視ですから、衛星が来た時だけではなく、常に上空に位置させているのか?そのようなことは考えにくい。地上型と書いてあることから、設置型の機会があるのか?など、色々考えていました。

検索すると、すぐに引っかかりました。
http://www.cbr.mlit.go.jp/saigai/NEWS_OLD/2013/0423/130429kisha04%20.pdf

日本工営さん、パスコさんは同じ写真を使われています。共同研究でもされたのかもしれません。
http://www.n-koei.co.jp/business/research-development/research_and_development_center/pdf/2405aj.pdf
http://www.pasco.co.jp/products/gb_sar/

総務省の報告書もありました。結構、本格的に取り組まれているようです。
http://www.soumu.go.jp/main_content/000217150.pdf


読むほどに驚きました。
・数km離れた位置から測定可能であること、
・1/10mmオーダーの測定も可能であること、
・ターゲット不要。

使わない手はありません。見通しが効けば、地上LPよりも強力なツールです。
構造物の監視には非常に有効でしょう。木の影響を避けるため、地すべりでは崩壊後の採用になるのかもしれませんが、すぐに一般的なツールに仲間入りするでしょうね。

あとは価格次第というところでしょうか。