2015年1月30日金曜日

カラム試験

今月の地盤工学会誌に、カラム試験の報告が載っていました。

ISO/TS2168-3といった規格について記載されています。規格があったのですね。
径は5~10cmですので、ズリの様な大きな岩石は入りません。粒径4mmの制限があるようです。
また、初期に2日以上の浸水か通水を実施してから測定に入るそうです。 なじませるのが目的なのでしょうが、初期の水質は重要だと思いますので、ついでにはかっておけば良いのでしょうね。

現場条件への適合性については、以下のように述べられています。
カラム通水試験はバッチ試験に比べ「現場により近い条件」での試験ではあるが、多くの場合、実際の現場とは大きく異なる条件での試験である。
どのような分野でもそうですが、計算には現場条件に適合した試験結果が必要です。規格に準じつつ、粒径等は適合するようアレンジし、試験を行っていくことになるのでしょう。
以前より、カラム試験は規格がないため、委員会などのお墨付きがない限り、なかなか提案し難い試験でした。これで受け入れていただきやすくなると思います。


2015年1月11日日曜日

やり残し事項

松飾も取れてしまいましたが、昨年までにやり残した事項を書き出しておきましょう。
たまって行く一方ですので、今年、いくつかクリアーしておきたいですね。


道具
GPS(みちびき、Bluetooth)
帯磁率計(携帯型)
ガンマ線測定器(携帯型)
振動三軸

技術
動的解析(耐震、液状化)
圧密
斜面設計

資格等
・技術士(あと3つくらい)
・特別教育(小型車両系)
・GEOASIA(機会があれば)

コード
・DtransuのCUDA化・・・100万で購入可。
・粒子法コード作成・・・OpenMP、CUDAの実装は200万で購入可。
・剛体(DEM)+粒子法のカップリング(900万で販売されている)
・DtransuとPhreeqcのカップリング(500万で販売されている)Phastでも十分。
・地表流+地下水・・・GSFLOWのマスター?


2015年1月8日木曜日

world file (MVS)

オルソ化されていない空中写真は、縦・横ともに歪んでいるため3点での位置合わせが必要です。
以前、Raster Design を使ってworld file を作成しましたが、こちらは2点合わせのみのようです。(探せば出てくるかもしれませんが)

MVS の overlay aerial で3点合わせ。
        ↓
同モジュールでワールドファイルを書き出す。
        ↓
Civil3Dで空中写真を読み込み。

少しずれていたら、CAD上で動かしてOK


地形へ写真・ライン貼り付け(Civil3D2014 ・ MVS)

Civil3D では、サーフェスが複雑だとイメージをドレープできません。サーフェスを削ったり、張り付けたりしているとダメですね。範囲が大きいからでしょうか?
複雑なサーフェスを Geotiff で簡略化し、MVS に渡して可視化、の流れです。


1. Civil3D

Civil3D のサーフェスを「DEMに書き出し」で Geotiff 指定。

*境界を付与していると、その中だけ書き出される。
*今回は 5m メッシュとした。サイズは 2.8MB、1m メッシュだと 70MB
*USGS DEM では MVS 側でエラーになる。Surfer も同様。


2. MVS

Raster to Geology ← Geotiffを読む。*Downsize factor は1
  | 
Geologic Surface
  |
Overlay Aerial
  |
Viewer


崩壊範囲を polyline やsplineでトレースしたものがあれば、それを MVS で読み込み。surfmap で地形にドレープさせる。

Geologic Surface  Read CAD
  | ┌────────┘
Surfmap
  |
Viewer

ラインの太さ、線種は以下で修正。
1. Viewerの下のボタンから Surfmap を選択。
2. Editors - Object - Advanced settings で object properties をチェック。
3. Property to edit で point/line を選択。下の Linethickness 等を設定。




2015年1月3日土曜日

UAV の利用

正月早々、NHKで面白い番組を見ました。

日本列島誕生~大絶景に超低空で肉薄!~
http://www.nhk.or.jp/nature/feature/nishinoshima/

期待した内容は一般向けでしたが、UAV を利用した鍾乳洞内の空撮、西ノ島の SfM など、紹介された映像は興味を惹かれるものでした。

冒頭に紹介されたのが、マルチコプター。
2名で操作されていました。機体を操作していると、カメラの上下をさわれませんので別々に操作されているのでしょうか?

鍾乳洞の中や高千穂峡の谷間など、GPS ロスト状態でも安定して飛ばされていました。撮影はスタジオと同じ TAYA さんでしょうか?プロなら関係ないのでしょうね。しかも 4K 撮影。私ならビビってしまいます。最近思うのですが、高価な機材の損傷や墜落事故を避けるには、やはりプロに依頼すべきですね。海外のように、資格や許可、あるいは特別教育などの制度を設けても良いかもしれません。

後半は西ノ島特集。アジア航測さんのSfM による 3D モデルも映っていましたが、こちらもさすがプロ。何枚の静止画を利用されたのでしょうか?

UAVの業務利用が一般化した昨年。今年は測量や維持管理への適用でしょうか。どのように進化するのか注目しましょう。