2022年11月19日土曜日

クラスター発生

職場のフロアーでコロナのクラスターが発生。
最終的には2週間で8人が陽性となりました。

私は2人目。3人目が出た時点でExecutivesに原因(ヒトの過密)と対策(在宅勤務の導入)を授けましたが、正常化バイアスが勝ったのかプライドが勝ったのか動けず、被害が拡大。1週間後、8人目が出た時点でようやく在宅に切り替わりました。遅い判断です。ご家族も入れるとまだ被害人数は多くなるでしょう。

私から見れば、リスクマネージメントも危機管理もできなかった、ただの人災です。が、当然のように責任を求めず、責任を取らせない組織なので人災という意識は芽生えないでしょう。このまま時間が過ぎると在宅勤務がなくなり、皆集まれ、出社しろ状態に戻ると思います。総監をお持ちでないので、リスクマネージメントを勉強されたことがないのかもしれません。無知は罪です。

基本的に管理能力がないなら Slack や Teams で情報を撒いて判断を個人に任せればよいのですが、それもできない。今まで通り情報は囲い込み、判断しない。それで何とかなれ~っと期待する。神頼みはマネージメントではありません。

ま、波風を立てない、特別なことや新たな改革に縁の遠い人ほど出世している会社です。有事に何もできないのは、仕方がないのかもしれません。

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20221206追記
最終的に10人のクラスターとなりました。そして、「皆集まれ」で発生前の状態に戻りました。リスク源は保有らしい。
先日、同じフロア―に陽性者が出た場合に限り在宅勤務が認められるとお達しがありました。うーん。

2022年11月6日日曜日

PINN

先日、機械学習を利用した物理シミュレーションの話を伺いました。

近年多い話題なのですが、こちらは一味違いました。
PINN: Physics-Informed Neural Network と呼ばれているそうです。損失関数に支配方程式を組み込み、残差を0に近づけるという手法です。なので、一般的な機械学習のように学習データを大量に準備する必要がありません。
理解すると「そんな単純な話」と思ってしまいますが、まったく思いつきませんでした。凡人には思いつけない、素晴らしい発想ですね。

NVIDIAさんは2年前にソルバーを公開されています。SimNet と呼ばれています。今日、このUser Guide の1~3章までを読み、4章以降をざっと眺めました。理論部分を完全には理解できなかったのですが、使う部分に限っては難しい内容ではありません。むしろ、書かれていない部分(STL等形状の取り込み、計算点の作成、評価)の実装が想像できませんでした。こういう難しそうなところをサラッと流すのは、さすがNVIDIAさん。プロですね。

誰でも動かせるように作ってもらっているのはありがたいのですが、いきなりこれを使いだすと身につかないでしょう。何かしら簡単なネットワークを作って計算してみることから始めてみるべきでしょう。

メッシュレス、物理法則の取り込み、3次元への対応、いずれも有望です。これまでの数値解析手法に並ぶことができるのか、楽しみです。


論文作成

成り行きで、お客様ではないとある方の論文作成をお手伝いしています。

以前、結果的に先輩と2人でほぼ書き直したのですが、その査読対応でのフォローが始まりました。仕事ではないので、平日・休日問わずプライベートの時間で対応しているのですが、なかなか前に進んでくれません。

論文を書かれる研究者とお付き合いする際、逆に勉強させていただく場合があります。その場合、お相手からすると「なかなか前に進まない」と思われているのかもしれません。能力不足で御迷惑をお掛けするのは辛いですよね。

そうならないためには、身の丈に合ったお付き合いをするか、自分の能力を上げるしか選択肢がありません。いきなり能力を上げることはできませんので、長年の積み重ねが大事なのだと思います。

ま、研究職の兼務を外れましたので仕事で論文を書くことはないですし、プライベートの時間をつぶしてまで書きたいモノもないでしょう。余計な心配かもしれません。