2012年6月13日水曜日

岩盤判定

施工時の岩判定は、コアとの対比ができ頭の中のリセットになります。

 コア観察時には、掘り方やオペさんの腕を考慮し、原位置の状況を推定しながら評価していくのですが、やはり見た目に大きく引っ張られる傾向があります。そのため、コアの方が実際より悪い評価になりやすいですね。掘削時にいくらか乱しますので。観察スケール・距離の問題もあるでしょう。

しかし、レアですが逆の場合もあります。 コアの方が原位置より数段良く見える場合もあるのです。
今日は他社さんの調査結果を、何故か私が現場で評価。堆積軟岩でした。汚れていない壁面での目視とシュミット・弾性波測定でチェック。結果、コアの方が原位置よりも良い評価をされていました。コアを見せていただきましたが、現場状況の推定は難しくも可能であり、残念ながら今回は他社さんの観察力不足のようでした。

設計時に声をかけていただければある程度フォローはできたと思います。しかし、調査・設計が完全分社化制になると、なかなかこういったフォローも難しくなります。調査は調査しっぱなし、設計は調査結果を鵜呑みで進めてしまいます。施工者や設計者に相談しながら調査を進めて行くのがBESTなのですが。

明日は我が身です。
コア観察にも、経験と想像力が重要になるのでしょう。今後のためにも施工時の岩判定には積極的に参加し経験を積むべきですね。



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