2012年7月22日日曜日

Portland Cement Hydrates with PHREEQC

以下のモデルを数年前に実施した試験条件に合うようアレンジし、計算してみました。
http://phreeqc.blogspot.jp/2012/07/decalcification.html
(PHREEQC の標準 DB を利用した論文は当たりが見つかりませんでした。)

最初は、うまいくか見てみよう!程度に考えていたのですが、予想外にうまくいきました。結果は以下の通り。


コンセプトモデルでは、セメント側の反応量として表面より単位厚(1cm)を考慮しただけなのですが、これはパラスタで決めると良いのでしょう。実務では安全側になるよう配慮すればOKですね。
また、実験値は3種の流速による結果なのですが、何と kinetic ではなく、局所平衡で計算しています。この仮定により初期に若干の影響が出ているようですが、実務上は問題ないでしょう。つまり、今回の地盤の流速程度であれば、比表面積をパラスタする必要がないのです。この前取り寄せた CEMDATA 関連の論文に、kinetic と equilibrium について述べられていた箇所があったので、もう一度見てみましょう。

詳細はもう少し詰めないといけないのですが、それでも見通しが立ちましたね。以前は移流分散のみでコンクリ打設の影響を計算していましたが、今後は反応も組み込めそうです。

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