2012年7月22日日曜日

豪雨による斜面崩壊

昨年の今頃も、地すべりと崩壊について考えていますね。
http://phreeqc.blogspot.jp/2011/07/blog-post_27.html
http://phreeqc.blogspot.jp/2011/07/2_29.html

今年の道路災を見ながら思ったのが、崩壊のメカニズムは何だろう?という事。
冠頭部に水みちがなく、噴き出した形跡がありません。道路直下は盛土だからでしょうか?今まで見てきた自然斜面の崩壊跡には多く認められたのですが。
また、崖錐と風化土、岩盤など、明瞭な透水係数の差がある箇所ですべっているようにも見えません。不飽和浸透が岩盤に達し、飽和浸透流(水圧)が発生するといった事でもないようです。風化土ですからサクションの開放も可能性は低いでしょう。

そうすると、残るのは荷重でしょうか。不飽和領域への雨水浸透による荷重増加です。ただし、重たくなって崩れるというのは想像できますが、今回の雨でないと壊れなかったという検証が必要でしょうね。浸透流で通常の雨と今回の雨の両方を降らせ、浸透量を単体に荷重として加え安全率を求めるといった手法でしょうか?浸透流の結果をSSRに引き継いでも良いかも知れません。いずれにしても数値実験が必要でしょう。でも、そう簡単には解決しないでしょうね。

表流水の影響はどうでしょうか?
表流水が流れ込み、表層数cm~数10cmの小さな崩壊が発生。あるいは削剥。それらが 拡大し、大きな崩壊につながったという解釈。これは見ていませんので分かりませんが、流れ込んだ跡が路面に残っている箇所もありますので、ないとはいえないでしょう。

うーん。わかりません。

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