「はぎ取りの場合は30mでも良いけど、高精度解析の場合は25m間隔にするんだよ!(当然でしょ!)」
「知りません」と素直に答えて治めました。
手法ではなく、「坑口部や地形、表層部の状況により」が正解だと思います。あえて言うなら、 はぎ取りの方が表層の影響を受けやすいので、間隔は密にすべきかと。(名称もトモグラフィー的なのか、高精度なのかも疑問です。)
しかし、過去を振り返っても、プロに頼りっきりでしたし、「その程度の間隔なのだ」と、ほとんど気にとめていない点でした。受振点間隔は5mで統一する場合もあれば、山中は10mと、混在させる場合もありました。起振点間隔は30~70m程度でしたね。土中発破で波が充分届く範囲かつ尾根-谷間を等間隔に近くなるよう複数の起振点を設けていたように思いますが、土被りの薄い箇所は密に、厚い箇所は粗にしたようにも思います。なぜ、その間隔にしたかは、きっちりとは理解していなかったですね。そういうものだと。
反省です。こういった指摘でも、考え始める役に立ちました。
以下、参考書より関連箇所の抜粋。
・物理探査学会(2000)「物理探査適用の手引き」 p18より
受振点の間隔は、探査深度が浅い場合は5m、深い場合は10mにすることが多い。起振点は30~60m間隔に設置し、起伏の激しい地形の変換点などにも設けると解析精度が向上する。S波地震探査では受信点間隔ならびに起振点間隔とも、これより短く設定する。・物理探査学会(1998)「物理探査ハンドブック 手法編 2」p126、127、129より
図2-17 尾根、谷で起振点追加・山岳トンネル工法Q&A検討グループ(2007)「山岳トンネル工法Q&A」 p49より
同図(b)のように起伏が激しい場合、起伏の頂部と底部に起振点(図中「s」)を設けることにより、起振点間を一様傾斜とみなせるようにしておくのが良い。
図2-19、20 1展開中の起振点 実際の解析では、表層から順次、速度と層厚を求めていく必要があり、それらの誤差が最下層の深度決定に大きな影響を与える。従って、測線内に適当な間隔で起振点を配置し、異なる起振点間隔の組み合わせで異なる層の速度値と層厚を精度良く決定できるよう計画するのがベストである。
受振点の間隔は、探査深度が浅い坑口部では5m間隔とし、探査深度が深い中央部では10m間隔とするのが一般的である。また、複雑な地質状況が想定されるときには、測線全体について5m間隔で受振点が設定される事もある。起振点は100m以下の間隔で測線内に設定されることが一般的である。しかし、地形の起伏が大きい場合には、谷部や尾根部などの地形の変化点にも追加の起振点を設けることが望ましい。
明快な回答はないものですね。奥が深いのでしょう。
一度、プロに聞いてみましょう。