これ、調べてみると古くからある研究のようで、多くの方が報告されています。今回は比誘電率と広範囲の体積含水率の関係を、新たに整理しなおした文献でした。
鈴木敬一(2011)「誘電分散を伴う土質試料の比誘電率と体積含水率の関係」物理探鉱, 64, 3
なかなか実務的な内容です。読み終わって、これは使えそうだ!と思いました。が、1つ疑問が。どうやって、比誘電率の震度分布を求めるのか?に引っかかりました。地中レーダー探査(プロファイル法)では、それを知るために既知の深度でキャリブレーションを行って等価な誘電率を設定し、解析するからです。つまり、時間を測定し、速度(比誘電率)を決定して深度を求めているのです(先月理解したばかりです)。
http://phreeqc.blogspot.jp/2012/03/blog-post_10.html
調べてみると、その答えがこちらの文献にありました。
斎藤ほか (2007)「地中レーダを用いた不飽和土中水分移動解析」物理探査, 60, 6 |
2種あり、ひとつはボーリングで含水比急変点を確認する直接的な方法、もうひとつは形状より判定する方法だそうです。後者はよく理解できません。さっそく文献を購入しましょう。
同様の内容を、岡大の竹下先生が国土技術センターで講演され、その資料が公開されています。ワイドアングル併用です。分かりやすいですね。ただ、これらの注意点も上記文献で触れられていますが。(余談ですが、この資料の中で、波形をシミュから作られています。どうやるのでしょう。驚きです。)
http://www.jice.or.jp/jishu/t1/201203060.html
文献を読んでみないと分かりませんが、こういった簡易な手法で地下の体積含水率分布がわかると、解像度は粗くても良いので、どこで水が多いか知りたい場合に役立ちそうですね。地すべりの水みち探しや堤防の漏水箇所探しなど、結構役に立ちそうです。
もう少し調べてみましょう。
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