2012年4月12日木曜日

ニューマーク法

ニューマーク法を利用した残留変位量の算定ですが、NEXCO さんの基準を確認してみました。

設計要領第1集土工編の「第6章 高盛土・大規模盛土」に書かれています。私が見たのは平成22年7月版ですが、その前からニューマーク法は掲載されているようですね。
読んでみましたが、概念としてしか分かりませんでした(数式の導出が分かりません)。どうも、最初にすべり面を円弧で探索しておいて、そこに設計加速度を与え、降伏加速度(これがイマイチ分かりません)を超えた場合に時間積分によって回転加速度から回転速度、回転角を順に求め、さらに回転角から変位量を求める手法のようです。変位量を求めたいのであって、安全率を求めたいようではないようです。また、ピーク強度と残留強度を設定する、ひずみ軟化が基本のようですね。

道路土工でも書かれていましたが、こちらは詳細がありませんし、浸透流と同じように逃げ道も作られているようです。

よくわからないのですが、2次元で変位を求めたいのであれば、素直に動解で済む話のような気がします。円弧を仮定する必要もありませんし、基礎地盤の変位も無視する必要もありません。なぜ、新たな手法を道路土工や NEXCO さん が持ってきたのでしょう?学会やソフトメーカーが委員会でも立ち上げていたのでしょうか?

古い話を見返してみると、PowerSSA や FORUM8 もすぐに対応していたようですから、実務自体は混乱しなかったのでしょうね。

まあ、いろいろな手法があるものです。


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