といっても、最後の方は頭に入りませんでした。実際に手を動かしながら読む必要がありそうです。
この本、なかなか良かったです。文章が上手なのでしょうか、語りかけてくるようでどんどん読み進めることができました。技術的にも細かいことが書かれており、他の解析に通じる箇所もあります。メッシュサイズの決め方などは地震応答解析特有でしたが、他の解析でも気をつけなければならない点です。
実際に読みながら手を動かしたわけではないので、詳細は把握していないと思いますが、調査時に気をつけるべき個所、地震応答解析の概要や限界、困難さは理解できました。解析やその調査に携わる心づもりをする上でも、良書だと思います。
1つ気になったのは、弾性係数の拘束圧依存性があるのかどうかについて。
依存する場合もあれば、影響の少ない場合もあるとのこと。結局はそのあたりも意識して調査方法の選択・モデル化しないといけないということなんでしょうね。本では以下のように記載されています。
「深いところでは拘束圧の変化に伴う弾性係数の変化はそれほどないが、浅いところではかなり変化するので技術者は、簡単な計算でその影響を確かめておくなどの注意が必要である。」まあ、他の解析でも現況再現でのパラスタ作業は、上記に該当するのでしょう。定数設定として共通する重要な作業です。解析のための定数設定やそのための調査は「解析がわからない」では済まないのです。
古い技術者は自分の経験や流儀で解決しようとする傾向があるようです。土木の場合、良い点も多くあります。が、「解析のような難しいことはわからない。」と平然と言うようになれば、技術者卒業ということでしょう。
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