雨水浸透施設が国交省や東京都で推奨されているようです。
http://www.mlit.go.jp/common/000113727.pdf
http://www.tokyo-sougou-chisui.jp/shishin/
河川のプロに聞くと、やはり河川への流入量を減らす目的で、推奨されているとの事。
ただ、私は実物を見たことがありません。
先日も、建築屋さんがこの施設について話されているのを聞きました。
河川堤防の横で、帯水層まで鉛直のドレインを作り、その上の地表部に既製品を設置する計画のようです。確かに、ポンプ施設を作るよりは安上がりでしょう。
ただ、地質屋からみると、非常に危険だと思います。堤防天端より堤内側が5mも低い状態なのです。計画高水位は天端より1.5m程度低いとすると、3m以上のヘッド差ができてしまいます。
洪水時に堤内側の井戸から水が吹いたり、パイピングがあったという話を聞きますが、雨水浸透施設でも帯水層までドレインを入れると、同じような現象が起こるでしょう。
雨水を処理するために、安い工法、お客様に喜ばれる工法をと考えられたのでしょうが、一つのことに目を奪われると、他が見えなくなる例ですね。
何事も引いてみたり、近寄ったりを繰り返す必要があります。
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