2011年12月24日土曜日

ハンディーGPS

今年最後の現場は落石調査になりそうです。

2つの山、5つのエリアを数人で手分けして担当することになりました。私はそのうち1つのエリアを担当しています。
設計者からの強い勧めと、先行していた先輩から「GPSを持っていけ」と言われたため、今回初めてハンディーGPSを山の踏査に携行しました。GARMIN GPSMAP 60CSx です。古い機種です。

ハンディーGPSは10年近く前から会社にあります。今まで、道路際の写真を多く撮る際に使ったことはありますが、山の中の踏査では使ったことがありません。山の中で衛星を補足できるのか?という疑問と、「GPSに頼らなくても山は歩ける」といった地質屋としての(ちょっとした)自負からです。

ところが今回、携行してみて驚きました。期待以上に追いかけてくれます。
普通に腰にぶら下げて gps track を拾っていたのですが、精度は±10mに入っていたと思います。冬で草木が枯れていたからかもしれません。藪こぎに近い状態や、倒木の下を這ってくぐり続ける個所もあったんですけど。

まあ、こうなると期待してしまいます。
落石源や崩壊箇所など重要な位置は現場で図面に落としますが、そこで撮った写真の番号や、その間の写真撮影位置は落とすことをやめました。今までは全ての写真番号と位置を現場で図面に落としていました。これで踏査スピードがあがりますし、重要な個所に時間をとることができます。

あとは帰社後にデータを取りこむだけ。
GPSの waypoints と track データはカシミール3D と CAD(付属ソフトで変換:UTM WGS84の座標系をもったDXF) へ取りこみます。写真はカシミールで  track データ を利用し撮影位置に落とします。これで、自分の書き込んだ図面をスキャンして CAD へ貼り付けると、下地は完成です。あとは自分の書いた落石位置で track データを(頭の中で)補正して整理すればOKですね。

今回は落石調査でしたが、地質調査時のルートマップにも利用しやすいと思います。便利な道具だったんですね。なぜ使わなかったのでしょう。
現行機種はさらに感度が良くなっているとのこと。室内でも補足することができると聞きましたが本当でしょうか。俄然、物欲が出てきます。


写真位置をCADに落とせば完璧です。が、やり方が分かりません、どうするのでしょう?
これは、また後日ですね。

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