圧密沈下について相談がありました。
e-logp、mv、cv の評価で迷っているとのこと。
確かに、データを重ねたグラフを見ると、ばらついています。
この中で、pcが明らかに上載圧依存となっており、e-logpを使用するのであれば、ある深度毎に区切って代表的なラインを設定する必要がありそうでした。mvの過圧密側もばらついて見えるのは同じ理由でしょう。
いずれにせよ、一軸のみ上載圧依存を考えるのは片落ちで、pc、e-logp、過圧密側のmvなどもチェックしておく必要があります。基本的な事ですが、試験数が増え煩雑になると、手を抜きがちになる所です。港湾基準だと、性能設計に基づいた決定法がありますが(これもすっかり忘れてましたが)、今回は鋭敏粘土上の河川堤防を扱っていましたので、設定値は深度を細分した平均的な値になりそうです(これも変ですけど)。
http://www.web-gis.jp/e-Forum/2007/033.PDF
最近では数値計算で解く方法に目を奪われていましたが、その定数がどのように設定されたのか、地盤のどこで試験をしたのか、各層を代表しているのか、といった根本的なチェックが重要ですね。
グイっと引き戻された気分です。
0 件のコメント:
コメントを投稿