2012年3月22日木曜日

砂で一軸圧縮試験?

久々にやってしまいました。

2現場の乱れの少ない試料数本を土質試験担当者に預けました。
1現場はTWを抜いて、土質を確認し、どの位置で一軸や圧密をするか、供試体の径はどうするかなどを細かくお願いしたのですが、もう1現場は抜くところからお任せしました。

コアではN値0の均質な砂質粘土で細粒分50%強程度の手ざわり・粘性でした。しかし、試験結果は細砂分60%強の砂質土でした。しかも、そこで一軸を実施した結果が上がってきました。
細砂が多いのは分かっていたのですが、予想より15~20%も多いとは思いませんでした。細粒分を多く見積もるのは私の癖で自覚していたのですが、それでも久々に大きく見誤りました。いつもなら抜いた時点で(砂に転びそうなら)相談してもらえましたので、幾分安心していた面もあります。残念ながら、今回は効率化のため、いつもと違う担当者が実施していました。自分の土質判定にも過信していましたし、判断の難しい現場の試料は直接見たことで油断もあったのでしょう。省力化という手抜きが招いた失敗です。反省です。その下の予備で採取していたTWは破棄されていましたし、もうやり直しがききません。

数年前は自分で抜いて、試験も自分でしていた時期がありました。最近は施設も自由にならず、効率化、回転数の向上、省力化、業務の細分化という波にどっぷりつかってしまい、試験担当者にまかせっきりです。試験担当者も同じ理由で、若い担当者に任せることが多くなったようです。結果、毎回といっていいほど細かな不具合が出るのですが、そこには目を瞑り、大きな波にのまれていました。

効率化や細分化自体が悪いことではありません。その中で、本質を見失わないようにするために、押さえないといけないポイントを探さないといけないということです。
今回の場合は、抜いた試料を自分で確認し、どこで何をするか判断して伝えないといといけなかったのでしょう。
今後は気をつけましょう。

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