2012年3月29日木曜日

地震応答解析と土質断面図 その2

先日の続きです。
1次元で計算してみました。

モデルは3種です。
  1. 工学的基盤面下側(粘土あり)
  2. 工学的基盤面下側(粘土無視)
  3. 工学的基盤面上側
与えた地震波は兵庫県南部地震と、北海道東方沖地震の2種です。今回はテストとして割り切り、2E、E+Fの両方を試してみました。

計算の結果、粘土をモデル化した場合(1)と、しない場合(2)では、ほとんど最大加速度や変位に差が出ませんでした。今回の地震波や物性では基盤中の1m程度の粘土は影響ないということでしょう。
しかし、粘土を無視し、工学的基盤面を変更した(上側に戻した)ケースでは、最大加速度に5~10%程度の差が生じました。しかも、大小両方の値が得られています。

結局は、計算してみて、安全側の基盤面を選択するしかないのでしょうか?
残念ながら、今の私の知識ではここまでですね。


今回、2次元の地震応答解析も試してみましたが、実際に手を動かすと自分の理解できていないところがはっきり見えました。計算の流れや概要を理解していたつもりでしたが、何も分かっていない状況とそれほど大差ない位置にいることが分かりました。1次元、2次元に関係なく、まだまだ学ぶことが山ほどありそうです。

理解していないと、調査結果のまとめも誤りそうです。コツコツやっていきましょう。

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