2012年3月13日火曜日

Hfo と重金属

昨日より PHREEQC で吸着のパラスタをしています。

As など6種の重金属の全含有量試験結果を Hfo の吸着で再現。その後、溶出量を計算し溶出試験結果と比較することで、そのコンセプトを検証する方針です。

まあ、もう慣れましたが、水質試験結果が全く足りません。メジャーイオンを測っていませんし、河川水や地下水の水質、重金属含有量も測定されていません。inputが不明ということです。
土の重金属含有量、溶出量しか測っていないのですが、基準や仕様がそのようになっていますので、技術者に「足りない」という意識は生まれないでしょう。

仕方ないので濃度比だけ変えながら計算を始めました。HfO の量を固定し、それに適当な濃度の溶媒を移流のみで通過させ、重金属を付着させます。その結果が各元素の含有量と同程度になるようパラスタを行うわけです。浸透流で初期定常をとるのに似ています。
が、これが結構難解。ある元素の濃度を上げると、他元素(錯体)の吸着の再現性が悪くなるという悪循環。まあ、当たり前のことなんですが、影響しあうわけです。

で、2日間やってるわけですが、まだ合いません。一回の計算に十数分~数時間かかりますので、なかなかはかどりません。
残念ながらパラスタの途中でコンセプトが誤っているということは分かってしまったのですが、一回も合わずじまいで終わるのも気持ち悪いので、最後までやってみようと思います。
違うということを証明することも大事ですからね。

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