2012年3月10日土曜日

地中レーダー探査

さすが年度末。疲弊気味。
今年度は仕事の発注が遅かったためか、3月は週1納品+週1検査+現場監理3つ。
まあ、今だけです。

今週、地中レーダー探査を実施してもらったのですが、これ、原理がようやく分かってきました。
電磁波を出し、反射波を拾う。その振幅強度と時間を計測し、時間(深度)方向に強度に応じた色を割り振る。それを2次元で図化すれば、結果の出来上がり。

時間から深度を出すには、速度が必要です。電磁波の場合は土の比誘電率が分かれば算出できます。詳細はAISTのHPで紹介されています。
v-c/√εr
http://unit.aist.go.jp/georesenv/explogeo/tansa-radar.html
話はそれますが、TDRも誘電率を利用しています。

現場では、既知の空洞(暗渠など)の深度を測定し、比誘電率を決定します。これで土の不均一性を均して取り込み、評価することが可能となります。このキャリブレーションができない場合は、まったくの「推定」になります。この辺が表面波や弾性波と異なるところでしょう。
また、表面波や弾性波のように初めて到達する波を観測する手法とは異なり、原理的には音波探査と同じように多重反射が出ると考えた方が良いでしょう。
深度・解像度に応じ使用する周波数を変えるのはラジオのAM/FMに似ているでしょうか?表面波にも似ていますね。

いろいろな手法を理解することは重要です。
自然は単純ではないですから。

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