2011年7月13日水曜日

一軸圧縮試験のS供試体

地盤工学会誌7月号に、正垣先生の報告が載っています。

「一軸圧縮試験の供試体サイズを小さくしても、結果に差は無い」という趣旨の報告です。以前に報告されていた内容の続編といった感じですね。

通常のサイズはd=35mm、h=80mmですが、ミニサイズはd=15mm、h=35mmです(文章中、「5.おわりに」では逆になっていますが)。
サイズを小さくして得られる利点は、以下のような点でしょうか?
  1. シンウォールから横向きに供試体を切り出せる。
  2. 1本のサンプルから供試体をたくさん得ることが可能なため、統計的評価が容易になる。
  3. 逆に、少ない試料(採取しにくいサンプル)でも試験が可能となる。
このうち、1.については、鉛直ボーリングのサンプルのみで強度異方性の検討が可能になります。これが大きなメリットでしょう。

ところで、つい2週間ほど前、このミニサイズのマイタ―ボックスを探しましたが、行方不明。肝心な時に出てこないんですよね。

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