ということでテストしてみました。
マニュアルにはほとんど載っていませんが、materials ラベルの中に、透水係数の方向余弦を入力する欄があります。並びから回転マトリックスと考えて変更してみました。
まず、境界条件です。
水頭10m固定
浸出面境界
地層研の G-TRAN の座標系は上図のとおり。
Dtransu は縦方向の透水係数がk3にあたります。
G-TRAN がなぜこのような座標系を設定しているのか分かりません。ちょっとややこしいのですが、地層研のソフトどおりの xyz 表記と Dtransu のマトリックス表記を併記して進めます。
まずは通常の異方性
Kx=ky=kz=0.5m/s
Kx=kz=0.5m/s ky=0.005m/s
Kx=0.005m/s ky=kz =0.5m/s
ここから、Kx=kz=0.5m/s ky=0.005m/s固定で、マトリックスを確認して行きます。
x 100
z 010
y 001
あっていますね。回転させていませんので真横に流れています。
次はxとyをマトリックスで入れ替え。
x 001
z 010
y 100
OKです。
次は回転です。
x 0.7 0 0.7
z 0 1 0
y 0.7 0 0.7
Z軸を中心に反時計回りに45度回転。
流速ベクトルはちゃんと45度下向きっぽくなっています。マトリックスの入力があっているかわからりませんが、結果はあっていますね。
今度は反時計回りに30度
x 0.866 0.0 0.5
z 0.0 1.0 0.0
y -0.5 0.0 0.866
おお、ちゃんと30度っぽくなっています。
今度は時計回りに45度回転!
x 0.7 0.0 -0.7
z 0.0 1.0 0.0
y -0.7 0.0 0.7
ちゃんと上向き45度のベクトルになっている!
こんな機能が標準であるんですね。
SoilPlusでも可能だそうです。
2011.7.13追記 *******************************************************
日本地下水学会「地下水シミュレーション」p40に、方向余弦テンソルとして説明されていますね。
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