2011年7月17日日曜日

変形の記述

今日は「4章 変形の記述」の途中まで。
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ラグランジュ表示(物質表示)
水でいえば粒子追跡、移流計算。
その粒子が次の時間tでどこに行くか?
変形では、ある点Xが次の時間tでどこに動くか(変形する)?
ある物質Xの値の変化

オイラー表示(空間表示)
分散計算。
その空間(メッシュの各ノード)での値の変化。
ある点xが時間tで有する値。

ツーポイントテンソル
基準配置と現在配置にまたがるテンソル
変形勾配テンソルFはツーポイントテンソル。基準配置B0を参照するベクトルdXを、現在配置Btのベクトルdxに変換する作用素。dx=FdX

ヤコビアン(ヤコビ行列)
dv=JdV
J=detF
J>0よりFは正則。

正則            : AA-1=となる逆行列を持つ正方行列Aは正則
2次形式       : 二階テンソルAを用いたベクトルxに関する2次式 xAx
正定置         : xSx>0 を満たす2階テンソルS
準正定置      : xSx0 〃
直交テンソル : 転置テンソルが逆テンソルになるようなテンソルR
         RRT=RTR=I  detRRT=detI=1
当長変換      : 直交テンソルRはベクトルに回転を与えるだけで長さは変えない
極分解         : 正則な二階テンソルAは正定置対称テンソルUV、直交テンソルRにより
                      A=RU=VR のように積の形に分解できる。これが極分解。
右極分解      : A=RU
左極分解      : A=VR

正則な二階テンソルFは極分解できる。
dx=FdX=RUX=VRdX
右極分解では、dXUで引き延ばし、Rで回転させてdxにする。
左極分解では、dXRで回転させて、Vで引き延ばしdxにする。

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