もちろん、Dtransu の使用を前提としたジオモデラーのデモです。
製品版ではなくプロトタイプでしたので、以下の機能のすべては確認できませんでした。
が、おおまかなの搭載機能はつかめました。
http://www.gmlabo.co.jp/geomodeler/kinou.pdf
長所は2つ。
- ラスターのみからモデルが簡単に作成できること。
- 観測結果などから透水係数などのパラメーター同定が可能。(1度に2変数まで)
プライオリティーを設定しながら断面図(ラスター)の地層線をなぞっていくと境界認識してくれます。それらを補間して面を作り、メッシュを切ります。メッシングは早いですね。1層押し上げるのに数十分もかかる地層研のG-TRANとは雲泥の差です。ボーリングでの境界入力にも対応していますので、補正も可能です。設計屋さんが解析をするには良いソフトだと思います。
パラメーター同定は Visual MODFLOW の PEST と同じ機能です。GWAPであたりをつけ、DTRANSUで詳細を決めるといった使い方もできそうです。
なお、ステップ解析可能なようですが、デモはされませんでした。
短所も2つ。
- 入出力機能が弱い。
- 改良したソルバーが使えない。
断面などのCADデータも認識してほしいですね。CADデータがあるのに、それをラスターにして境界をなぞるのはありえません。逆に、モデルの書き出しもできないようです。この辺のI/Oの弱さが、私にとっては致命的です。
また、ソルバーが内蔵ということですので、外部のソルバーを使用することができないようです。つまり、独自に改変した Dtransu を使えないことになります。これは、inputファイルの書き出しで対応できますので、比較的簡単に機能追加してくれるでしょう。
一長一短ありますが、地表流が実装されるか、I/Oが改善されたら購入を検討しましょう。
その後、メールのやり取りで、地層面、地表面、水位のXYZ読み込みがVer.1.0で対応済みのことが分かりました。地層研さんのG-TRANもできますが、他の実装機能を考えると、ジオモデラーのほうが優位でしょう。早くデモ版を使用して確認したいですね。
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