2017年12月19日火曜日

SfM ソフト比較

身近に複数の UAV & SfM ソフトがあります。

部署毎に好きに進めていたので、銘柄がそろっていません。そこで、UAV による空撮画像からソフト毎に点群を作成し、どの程度実測と異なるかを比較してみることにしました。使用したソフトは以下の3種。すべて最新Ver.です。

・PhotoScan Pro
・Pix4Dmapper
・ReCap Photo

条件は GCPsを6点のみ与える(公共座標) & それ以外の手動スティッチなし。

できたモデルを見てみますと、PhotoScan、Pix4D は1億点以上になりました。それでも、ReCap など点群を扱うソフトではストレスなく動きました。
が、実測断面と比較するため CAD に持っていくと重すぎて動きません。必要箇所だけ切り出してサーフェスを作成し、そこから断面を切り出しました。

切り出した断面を見ると、一長一短ありますが、どのソフトも似たような再現性。角、法肩、法尻など急変部の再現性はどれも甘い。一方、道路等の平坦面はきれいに再現されていました。実測断面と比較して大きな差は生じておらず、またソフト間の差も小さいものでした。構造物設計に使えるレベルではないものの、概況を把握するなら十分すぎるレベルです。

SfM が流行りだしたのが6年前、UAV が3年前くらいでしょう。その組み合わせを測量に適用し始めたのがここ1、2年。そのような短期間でも、ソフトウェアベンダーの日々の開発により、ソフト間で差がない程度にまで精度は収斂してきています。
あと付加するとすれば自動化でしょうか?標点を自動で抽出し、座標入力を求めるくらいまでは成長してほしいですね。そこにAI とか入ってくるのかな?

既に一般化してしまったSfM、陳腐化を避けるための開発と価格競争が始まりそうです。

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20180124追記
下路アーチ橋を題材に ReCap Photo と PhotoScan で比較。
点群密度に差があること、川(水の反射)をうまく処理できたこと、などでPhotoScanのほうが綺麗に点群を作成できました。
昔は ReCap でも点群の粗密を選べたのですが、現行Ver.は不可。残念ですね。

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