丸善で書籍を物色。
土木や理学の見たい洋書は揃っていないのですが、コーナーがあるだけでもありがたい。基本、洋書はネットで購入しているので、お宝発掘のような気分で覗いています。
和書はそろっています。新刊のチェックが主目的になります。
この日は他に良い本がなかったので、地下水の棚に移動。ほぼ読んでいましたが、1冊だけ読んでいない図書がありました。
島田他「持続可能な地下水利用に向けた挑戦」
普段なら手に取らない図書です。が、手に取ってみました。これが当たり。
熊本の地下水循環についての話題でした(そういえば数年前に仕事としても発注されていました)。汚染物質だけでなく、温度や同位体をトレーサーにしているなど、現状で考えられるほぼ全てをシミュレーションに乗せています。当然、表流水と地下水を連成しています(当たり前のように出てくる、GETFLOWS)。図書なので、残念ながらシミュの詳細がわかりません。一度、見てみたいですね。
地質の概要はわかりやすいと思います。この地質モデルは力作でしょう。ぞっとする広さです。やりたくないですね。
シミュで地質を合わせこんでいく方針も良いと思います。トリチウムが使えない点、CFCsが効果的であった点もGood。このあたり、ほぼ私の考え方とあっていますので、引用し易いですね。
ただ、シミュの結果が観測結果とあっている、という点は疑問。再現解析で水位がずっと 2m 程度ずれたままだったのですが、「あっている」と言われています。大学の先生が「あっている」と言われると、その程度は「あっている」ことになるのでしょう。よくあることです。民間の成果なら、まず受け取ってもらえないでしょう。ま、もう少し合わせこむ努力は必要でしょうね。難しいと思いますが。
8章まで読んだ後、興味がなくなり止まりました。硝酸、ヒ素の章を読んで、終わりにしましょう。
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