2014年8月9日土曜日

UAV から3Dモデル

マルチコプターを仕事でつかえると思ったのは、昨年、以下の記事を見たときでした。
http://au.autodesk.co.jp/2013/report/exhibition_digest.html

Autodesk University 2013で、UAV を使い 3D モデルを作っているブースがあったようです。

ReCap などで 3D モデルを作成する際、どうしても上空からの視点が欠如します。そのため、写真に写らない部分(のり面の小段や木の背後)のモデルが飛んでしまいます。
UAV だと簡単に撮影できるので、1度飛ばすだけですべてがモデル化できると踏んでいました。


ま、こんなこと↓をしたかったわけです。今、気づきましたが、上の動画で飛ばしているのは Phantom ですね。カメラはHEROで、5秒間隔のタイムラプス撮影です。





下側の動画のように、崩壊現場で UAV を使えば、質の良いポイントクラウドを作成できると思います。それをシミュレーションの表層部の形状に利用すれば、今までのように「データがない!」と悩まずに済みます。

防災科学技術研究所でも、同様の研究を進められているようです。複数視点の写真から3次元モデルを作成することを Structure from motion (SfM) と呼ぶのですね。
http://dil-opac.bosai.go.jp/publication/nied_report/PDF/81/81-4uchiyama.pdf
http://en.wikipedia.org/wiki/Structure_from_motion

防災研の報告には、UAV で撮影する際のノウハウが入っています。防災研も DJI の Phantom を御使用ですが、墜落に備えて小容量SDカードを多く準備するのは気が付きませんでした。なお、撮影間隔は1秒がお勧めとのこと。

国交省や測量協会では、測量に利用しようとする動きがあるようです。
また、自治体では既に UAV をお持ちのところもあります。災害現場や学会賞を受けたような構造物、国立公園、天然記念物、などを UAV で撮影し、ReCap などで 3D モデル化、WebGL で公開なんてことも、近い将来、スタンダードになるでしょうね。技術レベルとしては、既にあるものを組み合わせているだけですので、決して高くないですから。


個人的には作成環境もそろっていますので、手を動かすだけです。あとは、ReCap の公共座標対応を待つだけでしょうか。
http://phreeqc.blogspot.jp/2014/06/recap-360-2.html


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