時には巨礫を含む土石流堆積物を背景に、「真砂土」の説明をしています。専門家の発言が発端なのでしょう。
個人的には、肯定も否定もしません。
真砂土以外で形成された土砂も崩れやすいでしょう。崖錐・表土は崩れやすいですし、地質的には三紀の泥岩、結晶片岩、互層、流れ盤、すべて崩れやすいと思います。ま、短期的にでも危機意識が高まるのであれば、そのような報道もアリでしょう。
おそらく、それほど大きくない表層崩壊が、土石流のトリガーだったと想像します。
流下域では綺麗に土砂が削剥され、規模が大きくなっていると思いますが、冠頭部は通常の表層崩壊でしょう。真砂土が崩壊しやすいか?より、土石流となりやすいか?の方を知りたいところです。
前兆現象としての匂いの報道も多いですね(多くは発生後だと思いますが)。以下のリンクのような研究もあるようです。崩壊でも、土石流でも、地下水が上がれば匂うのでしょうか?今まで、雨後の山に入ると自然の匂いとムッとする湿気を感じていましたが、今度から意識してみましょう。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jgs/8/2/8_339/_pdf
明日のNHKスペシャルは速報的な内容だと思われます。
15年前の教訓を生かせなかった分析も含まれているでしょう。
一般的な目線で、どのようなことが足りなかったと思われているのか、技術者として見ておくべきでしょうね。
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