2012年5月16日水曜日

サーフェスの座標ファイル出力

Civil3D 2012 のサーフェスを座標値として書き出す方法を模索しました。

 まず思いつくのは LandXML 。でも、これはMVSで読めません。
次は USGS DEM 。しかし、日本の座標系に対応していません。
で、GeoTIFF 。後輩に聞いてみると、ArcGIS 経由で csv に変換可能でした。しかし、毎回頼むのも面倒です。

どれもイマイチだなあと思いながら GEORAMA を触っていると、データ変換機能が新しく備わっていることに気付きました。Ver.2012 からの新機能のようです。リリースノートを見ると、以下のような説明があります。
 サーフェスポイントの CSV ファイル出力
指定範囲内のサーフェスのポイントを CSV ファイルに出力できます。

早速試してみると、指定したポリラインの範囲で地形も岩盤サーフェスも出力できました。 おお、これは便利。中身を見ると、ヘッダーもフッターもついていない、座標値だけの非常に単純な CSV です。
エディターで2行のヘッダーを付け、最後に”end”を入れるだけで、MVS 用 GMF の完成です。何層もあるならこの繰り返しです(これ、ついでにマクロ付けときましょう)。

MVS に取り込んで見ると、 おお、綺麗に取り込めた!と思いましたが、残念。岩盤サーフェスは山の部分を作る必要がないため、その部分の座標値がありません。が、地表と同時に取り込んでKrigingをかけると、それと同じ範囲を補間してしまいます。座標のない所まで、おかしな深度で補間してしまうのです。
ま、数値計算では先の書き出したCSVを座標として使いますから、表示だけの問題です。平地の標高で岩盤サーフェスを切ってしまえば、地表面形状(山)と連続しているように見え、見栄え良くなりました。

そこからは、可視化の威力発揮。データ入力のミスがすぐ分かります。また、同じ3次元でも CAD と違って見た目が段違いに良い。ボーリング、N値、土質区分を表示させ、空中写真、CADデータなどを貼り付け一段落です。結局、既存135本のボーリングを可視化するまで1週間かかりました。でも、なかなか効率が良かったように思います。


ま、考える材料ができただけで、ようやくスタートラインに立った所ですけどね。

3 件のコメント:

  1. このコメントは投稿者によって削除されました。

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    1. 気付いたらコメントが消えていました。私が誤って削除してしまったかもしれません。スミマセン。

      Civilでも任意の間隔でサーフェスの座標を書き出せるという主旨でしたね。

      もう少し調べてみます。

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    2. トライしてみましたが Civil からはサーフェスの座標を書き出せませんでした。

      サポートに聞いても直接は無理とのこと(ちょっとした操作を挟むことで書き出せましたが)。

      やはり、現段階では GEORAMA 経由が良いようです。

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