2012年5月15日火曜日

揚水試験の観測孔

揚水試験をする場合、周辺に観測孔を設けます。

後輩が揚水試験の計画を立てていますが、深度5m程の観測孔を周辺に複数設ける必要があります。ボーリングだと1日1箇所でしょう。数mしか離れていないと、もったいない気がします。

もっと手軽に設置できないか?と思いながら昔の資料を見ていると、40か所強の観測孔を設けている例がありました。設置方法には”打”と"ボ"の文字が。パーカッションとボーリングでしょうか?打ち込みかもしれませんね。打ち込みなら砂・粘土地盤を簡単に貫入できますし、道具は伝馬船でも運べますね。ボーリングを据えるよりは安くできるでしょう。ネックは玉石でしょうか?手軽に設置できる割に、使ったことがありませんが、可能性があるなら柔軟に考えるべきでしょうね。

最近では簡易貫入の後に細い穴空きVPを入れ、触針式水位計による観測孔仕上げとすることも多いようです。設置する方は大変な作業ですし利益も全く出ません。が、これ、なかなか良いアイデアですよね。実質、耐用年数は短いと思いますが、1年持てば上等といった現場にでも使用すれば良いでしょう。ミニラムを改良する手もありそうですね。穴空き鉄管を打ち込むだけ。こちらは砂礫地盤でもOKでしょう。土壌汚染のクローラー掘削機だと、もっと早いかもしれませんね。

観測孔、アイデア次第で手軽に設置できるようです。もっと柔軟に考えましょうか。

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