2012年5月6日日曜日

昔の浸透流解析

この休みの間に、過去の報告書を読んでいました。

およそ40年以上遡る事業であり、他社さんの報告書が山ほどあります。それらを頭に入れて、休み明けには調査計画を立案・提案しないといけません。
とはいうものの、近年のものから1日2冊程度しか読めませんでしたが。

今回、浸透流と移流分散を行う予定なのですが、前者は過去に何度も実施されていました。
さすがに、昔のものは2次元が多く、3次元で詳細というのは無いようです。が、本質は変わっていません。何十年も前からある技術なのです。変わったのはPCの発達に伴うモデルの大きさでしょうか?

最終の調査結果をみると、残念ながら透水係数の分布と土層区分があっていません。移流分散に使うパラメーターも取られていませんし、提案すらされていません。水理地質構造といいながら、計算に手を動かしたことのない地質屋さんが、業務管理されたのだと思います。
その点、昔の報告書の方が、はるかにセンスの良い場合もありました。浸透流のモデル規模は小さいのですが、パラメーターの決定に至る調査結果の解釈のセンスが良いのです。

現在のお客様だけでなく、何十年か後、報告書を見た技術者にも合格点を出してもらえるよう、手を動かし続ける必要があるようです。

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