先日、シラスの崩壊の話を聞きました。
私、シラスを見たことがありません。他の火山灰層と同じようなイメージで聞いていましたが、急崖を形成する理由がいまいち分かりませんでした。表層が飽和したら簡単に崩れるのでしょうか?それとも、湧水で斜面下部の粒子が流され、残存した上の部分が落ちてくるのでしょうか?文献を探せばわかるでしょうが、やはり手で触って現物を見ないと、頭に入らないでしょうね。まだまだ知らない地質がたくさんあります。
シラスのように、少しの劣化や衝撃で粒子が簡単に分離しやすい(と言われていました)地質であれば、粒状体によるメカニズムの理解が良いのかもしれません。
斜面下部の粒子が流される>上部が落ちてくる、といったメカニズムを粒状体で再現できるのか気になり、ItascaのHPからPFC2D/3D、ついでにFLAC3Dのデモ版をDLし、マニュアルを印刷しました。6cm強のドッチファイルで4冊です。圧倒されますね。
まず、PFC3Dのマニュアルを見てみました。Getting Started を読んでいくうちに、ソフトの表情がだんだん見えてきました。そして内容を理解するにつれ絶句。このソフト!基本CUIですか!いえ、ソフト自体はGUIなんですが、モデル作成は基本コマンド(txtデータ作成と読み込み)のようです。CADのインポートもプログラミングでカバーしているようですが、もっと慣れないと使えそうにないですね。いえ、プログラミング言語を実装しているので、自由にカスタマイズでき、高機能であることはわかりました。そのため、使う側の習熟度をソフト側が求めているといった印象です。最初は簡易なモデルしかできないでしょう。実務で求めている3次元の地表面入力など、まだまだ先の話になりそうです。
もうひとつ。実務で使いにくいだろうなと思ったのは、境界線がでないこと。全体に粒の変位が現れますので、2次元LEMのすべり面のようなオン・オフ境界線になりません。設計者の発想の転換が必要でしょう。
また、example を読んで土-水連成も可能であることはわかりましたが、水による破壊、粒子の移動は、まだわかりません。奥が深そうです。とりあえず、来年まで置いておきましょう。
明日は本題のFLAC3Dです。説明書はこの倍でした。
どうなる事やら。
0 件のコメント:
コメントを投稿