2011年8月5日金曜日

流れ則

10年くらい前、地盤工学会の「土の強さと地盤の破壊入門」を読んで、その多彩さに感動したのを覚えています。

モールの応力円、ひずみ円が丁寧に解説されており、土質力学を勉強中だった私は非常に助けられました。(今も勉強中ですが。)
ダイレイタンシーはそのころよく聞いていた単語です。せん断によって体積膨張する場合(ダイレイタンシーが生じている場合)にダイレイタンシー角νが正、収縮で負と覚えました。

流れ則( Flow rule )を再確認するため、再度読んでおりますと、いろいろ忘れていることがありました。

①平面ひずみ状態(ε2=0)におけるダイレイタンシー角関連の定義
  • 収縮・膨張のない面が、最も圧縮しているε1方向となす角度ε' 
  • その面上の要素が単純せん断で生じる変形モードの(収縮・膨張のない面となす)角度ν・・・p55、図2.20
  • 最大せん断ひずみ増分(  )によって生じる体積ひずみ()の率
    ここですっかり忘れていたのが、平面ひずみ状態であること。三軸圧縮試験ではε2≠0なので、上記で定義されたダイレイタンシー角νの物理的意味は明確ではありません。
②流れ則  Roweのストレスダイレイタンシー式 R=KD または、
  • 平面ひずみ圧縮 
  • 三軸圧縮     
    関連流れ則は図2-37のようにひずみ増分の生じ方(流れ則)が破壊条件に関連している現象を示すものでしたね。
なぜ、流れ則 と言うのかは、式がポテンシャル流れと同じ形だからだそうです。
なるほど。



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