川中の既存ボーリングの数m上流側で掘ったのですが、岩着深度を見ると結構な逆勾配。現場では、「ちょっと考えられないね」「断面どうしようか?」などと話していました。
既存ボーリングを見ると、岩盤として確認しているのが 2m 弱。転石を岩盤と誤って判定していたのだろうと納得し、帰ってきました。
試しにと思い、GEORAMA 上で素直に逆勾配を入れてみました。
結果、良い感じ。
断面だけを見ると、自分で作っているにも関わらず、なかなか受け入れ難い絵になっているのですが、推定したサーフェスを等高線表示(基盤岩コンター図)にしてみると、全く違和感はありません。
基盤岩コンター図は、条件を変える度に自動で更新されます。「断面上のココをもう少し深くするとどうなるか?」「横断の勾配をもう少し緩く設定するとどうなるか?」など、地質屋の考える様々な条件をチェックできます。で、正解・不正解を教えてくれます。助かるツールです(相変わらず不具合も残っていますが)。欠点としては標高ラベルが自動で表示されないといったところでしょうか?
他の方に説明することを考えると、こういった一見おかしな結果は、断面だけ見てもらっても納得して頂けないでしょう。理解して頂くには他の材料、殊に3次元での考察結果が有用です。今回の場合は基盤岩コンター図がそれに当たります。たった1枚だけなのですが、その有無で説明時の労力、延いてはその結果が全く異なってくるでしょう。
データを可視化する、あるいは地質的考察を手軽に検証できるツールは、私にとって不可欠なものと、改めて感じた1枚でした。
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