2018年3月11日日曜日

CIM導入ガイドライン(地質)

そろそろ改訂になろうかと思われる国交省さんの「CIM導入ガイドライン(案)」H29年3月。

幸か不幸か、今年度はノータッチでした。
が、「 1 編 共通編」の地質部分への対応可否を調べる必要があり、あらためて見てみました。

結論として、対応できるレベルなのですが、手間がかかります。
ボーリングモデル(簡易版)であれば、電子納品の柱状図(xml)内に記載しますので、どのような作成ソフトでも対応可能でしょう(すべて手打ちになり面倒ですが)。
それ以外は概ね似た仕様になっています。管理データや属性データは、既に作成している表、情報をEXCELでまとめる形になりますので手間はかかりますが、難しいレベルではないでしょう。
準 3 次元断面図での必要ファイル
管理データ CSV、EXCEL
形状情報 DWG、DXF、CSV 
テクスチャデータ JPEG、PNG、TIFF

属性情報のうち、「5)堆積(優先)情報」については、GEORAMA の表が使えそうです。が、そのままでは使えませんのである程度アレンジが必要でしょう。単純な堆積構造だと作成も容易ですが、レンズ層や断層などが入ってくると、表現は面倒になるでしょうね。
ガイドラインありきの場合、モデルが複雑になるほど Earth Volumetric Studio よりは GEORAMA の方が有利になります(ガイドラインの図63が GEORAMA の指定の仕方とよく似ています)。現状では、ガイドラインに対応する必要があるのか?どのような層序か?などを着手時や掘削中に考えてソフトを選定しておかないと、作業量に違いが出たり、手戻りになります。ま、ガイドライン対応の仕事が増えると、各社対応してくるでしょうけど。

図 63 地質論理モデルにおける堆積順位のイメージ(参考)
改訂でサーフェスモデル・ソリッドモデルが入ってくるかもしれません。そうなると、全体がもっとブラッシュアップされた構成になってくるでしょう。
改訂情報に注意しておきましょう。


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