2012年10月13日土曜日

粘土でCUB?

グループ会社の方からヘルプ。
ある調査業務を請けたそうですが、よく分からないとのこと。

この方、よく調査方法や考え方を聞いてこられます。できないなら請けない方が良い、少なくとも、よそに迷惑をかけてはいけないと思うのですが、ま、グループ会社ですし、他社さんの事なので。できない会社が仕事を奪える発注制度にも問題があります。

送ってこられた数量表を見ると、特に難しいこともない普通の調査でした。孔径、サンプリング、試験の考え方などひとつづつ説明しました。1点、粘土でCUBになっていましたので、「土質を見てから変更してOK」と言っておきました。

翌日、調査提案の資料をお客様から頂いたようで、それを私に送ってこられました。どうも、当社の設計者の提案だったようです。それがお客様、調査会社をスルーして、私の所に。色々問題がありますが、ま、世の中そんなものです。

内容を見て、納得。圧密を弾塑性FEMで解くため、CUB試験を提案されていました。cam-clayなどを使いたいので、CUBを提案されたのでしょう。CUBとは何ぞや?という方に、この提案の意味を初めから説明するのはさすがに面倒なので、「がんばって!」とエールだけ返しておきました。
設計方針を理解すると、調査内容にいくつか問題点も見つかりましたが、たぶん気付かずに全て仕様通りに実施されるでしょうね。CUBやるのでcφ設定したり。で、当社の設計者に全て帰ってくるでしょう。地元企業を潤す方針は良いのですが、最低限、能力のある(技術者が所属する)会社に仕事を振り分けてもらいたいものです。

という私も、有効応力解析を完全にモノにしていませんので、偉そうなことは言えません。今年度の短期目標の一つに挙げていましたが、まったく進んでいませんし。
ちょうど良い機会ですので、手を動かしてみましょう。

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