2012年10月12日金曜日

CAD と GIS

朝から先輩が騒いでいました。

新旧の測量平面図がずれるとのこと。
設計した図面を新しい測量図面に載せかえると、微妙にずれるので気がついたようです。見てみると、確かに微妙にずれています。昔の手書き図面だったら分からないレベルでしたが。

測量を引き継いだ方に聞いても原因が分からず、前担当者に聞いていただくことに。
結果、平面範囲の追加作業時に用地の話が出たため、改めて世界測地系にあわせこんだのが歪んだ理由の一つのようです(腕の影響の方が大きいかも知れませんが)。

CADで図面を扱っていると、座標が(見た目で分からないほど)ずれていることはよくあります。 例えば、2点で座標をあわせ込んだCADデータは、それ以外の範囲で微妙にズレることが多いですね。
また、扱える小数点以下の桁数でもズレます。測量屋さんの話では、国調のデータなどは6ケタ以上あるので、3点であわせると4ケタぐらいの誤差に収まるそうです。が、役所のサーバーが6ケタ扱えないとか、扱えても3ケタまでしか吐き出せないとかでズレるようです。
CAD の種類や Ver でズレる事もあります。測量CAD>地質CAD>設計CAD>測量(用地)CADに変換をかけていく段階で、少しずつズレていき、最後の一番ズレては困る段階で1cm以上ずれることもあるとか。

全ての CAD で測地系と座標を関連付けて管理・変換可能であれば良いのですが、現段階ではそうなっていません。GIS と CAD が1つのソフトになれば問題ないのですが、全ての CAD となりますとハードルは高いでしょう。安くて軽快さを求めているユーザーが多いのは間違いありませんので。

国交省から平成19年に「CAD-GIS連携の手引き書」なるものが出ています。完成図をそのままGISデータとして常に更新・共有していこうという理念のようです。最初からソフトベースでCADとGISを融合させるのではなく、変換して GIS データにするというものです。
どこまで進んでいるのか知らないのですが、とりあえずはこういった手法に頼らざるを得ないでしょう。



0 件のコメント:

コメントを投稿