2012年10月19日金曜日

腕とプライド

コアリング技術の変遷について、お客様と現場で話していました。

お客様、「なぜコアがビニールに入るのか不思議」とのこと。
先輩オペさんがダブルコアチューブを分解し、説明されていました。ビニールに入るようになって、もう30年位経つそうです。結構古いんですね。私も、昔は不思議でした。地質調査技士の試験の前に色々教えてもらったことを思い出しました。

説明の中でビットの話になりました。最近では、ボトムを使うのがほぼ常態となっており、コアが以前よりも格段に乱れず、流れず取れるようになっています。岩盤中の粘土や破砕部もほぼ100%取れるようになっています。地すべり粘土のように、粘土と岩盤も連続して乱れずに取れるようになっています。ま、道具が進化しても使うのは人間ですから、腕がいるのだと思いますが。
ただ、他社のコアを見ていると、一昔前のコアを堂々とあげられる所も残っているようです。無水掘りのコアもたまに見ますね。その様な会社とは一切お付き合いしたくありませんが。

ネットを見ていたら、ボトムや穴空きを使ったコアの例が紹介されていました。
チコウさんという会社のようです。お付き合いはありませんが、こういった技術をオープンにされているのは珍しいですね。ま、市販されていますし、それだけ一般化しているということでしょう。
http://www.chicoh.co.jp/ipage/chicou_ezdrill.pdf
マイカイのは以前書いたGWSインプリでしょうね。
http://phreeqc.blogspot.jp/2011/06/blog-post_21.html

道具、そしてオペさんの腕とプライド。
皆で良いものを作る、一緒に仕事をするという一体感が、現場に生まれます。
例え小さな現場でも、良いものです。


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2012/10/23追記

今日、残念なコアを見ました。
腕の良くない方は、ボトムでも流してしまうようです。
やっぱり、道具を選んで使いこなすのは難しいんでしょうね。



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