2012年10月27日土曜日

技術者として通じるもの

水平ボーリングの孔曲がり(上に曲がる)は、よく知られています。

ですが、今までなぜそうなるかを明快に仰った方は、私の周りにいらっしゃいませんでした。回転方向が関係しているだの、軽い方へ向かうだの、曖昧な考え方ばかりでした。

今日、超ベテランオペさん(今は助手をされています)と話をしていたところ、その話題になりました。その方、「私も長い間気付かなかったのですが、あれはスライムが下に落ちて枕になるんですよ」とキッパリ。なるほど!そりゃそうだ。

この方と話していると、面白い。
温泉ボーリングやワイヤーラインを一通り経験なさってます。もちろん、トラブルも多く経験なさっていますし、それらの原因や回復方法も身につけられています。
当然、コアにもこだわりがあり、昔は弟子が手を抜いたコアをあげると、コア箱ごとひっくり返し、掘り直しをさせていたそうです。今は何も言わないそうですが。

以下、その方の言葉です。

「頭の良い人には生産性ではかなわない。しかし、困った時に強いのは叩き上げのように思う。」
「今の生産重視は技術者が育ちにくい。」
「人のやりたがらない仕事をしなさい。」
「自分のやり方と異なるやり方を言われたら、試してみなさい。人の話に耳を傾けなさい。」
「手を抜くのが一番嫌い。」

ボーリング掘削技術についての話でしたが、技術者として手本になるものがあると思います。この方の言葉、 忘れないようにしましょう。



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