2012年10月4日木曜日

VLF-EM 法が分からない その2

物理探査学会「物理探査ハンドブック」を読んで、分からないところを抽出しました。

  • VLF局からの1次磁場は、水平方向(Hy)に変動。・・・垂直偏波?
  • 地下に異常物質があった場合は2次電流、2次磁場が発生。
  • 構造の走向が発信局方向と一致したときに鉛直2次磁場が最大。走向が直交する場合、鉛直成分0・・・???
  • 発信局と直交方向に測線を設定。
  • 水平磁場と同位相の垂直磁場成分と90度位相のずれた成分を測定。・・・???
  • 水平成分と垂直成分の合成ベクトルは楕円を描く。
  •  楕円の長軸と水平軸のなす角 (tilt angle)θを求める。
  • tanθ=Rcos⊿=Re(Hz/Hy):実部、real part (in-Phase:  同相成分、%で表すことが多い)
  • 楕円長軸と短軸の比(ellipticity)εを求める。
  • ε= Rsin⊿=Im(Hz/Hy):虚部、imaginary part (quadrature, out-of-phase : 離相成分、%で表すことが多い)
  •  ここで、Rは垂直磁場と水平磁場の強度比 R=|Hz/Hy|、⊿は位相差 ⊿=θz-θy である。
WADI は Karous-Hjelt Filter を採用し、任意の間隔(深度)で 上記の2つを書き出すことが可能だそうです。εにfilterをかけてもそのままですが、tilt angle にかけると、電流密度になるそうです。電探の導出で使うA/m2と同じ単位でしょうか?これについては論文待ちです。届けば分かるでしょう。

VLF局での電磁波の出され方(偏波)は良いとして、構造と鉛直2次磁場の発生の仕方を理解しないといけないようです。同走向・鉛直構造で鉛直磁場の発生は理解できるのですが、走向直交・鉛直構造で発生しないのは理解できい、ということは理解の仕方を間違えているのでしょう。
また、鉛直成分の測り方も何故そうするのか理解できていません。

この2点、理解できるようになるかどうかは分かりませんんが、とりあえず電磁波の基本から見直す必要があることが分かりました。

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