以前、お客様から、「比抵抗探査結果は地山分類に使えるの?」と直球を投げられました。
2次元比抵抗探査は古い手法だと思うのですが、屈折法弾性波探査のように、地山等級に直結して評価された例は少ないようです。
鹿島出版会「地盤の可視化技術と評価法」には、その例が若干載っています。「トンネル毎に差があるなー」などと思ってみていますと、それとは別に、ちょっと変わった評価法が載っていました。
間隙率、飽和度を弾性波速度、比抵抗値と関連付け、それらを連立させて同定するというものです。面白いなーと思って出典を見てみました。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jscejf/62/4/62_4_603/_article/-char/ja/
コアの試験値との関連づけであるため、式中の亀裂の影響の取り込み方が明確でない点のみ引っ掛かりました。ただ、施工時の支保実績との間に良い相関が認められるなら、実務的には無視しても差し支えないでしょう。参考書に載っていますので、ある程度実証済みなのか、データを集めている段階なのか分かりません。ま、この手法に限らず、比抵抗の利用について今後の展開に期待しましょう。
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