屈折法弾性波探査において孔内発破がどの程度有効か?
この判断は比較的簡単です。波が届かない位置で打てば有効です。逆に、波がたくさん通っている位置で打っても、効果は小さいと言えるでしょう。山を見て、波線図を何度も作っていれば、イメージできると思います。
と、言うのは簡単ですが、これがなかなかできません。
調べたくても波が届かない深度というと、土被り100mとか、200mとか。その様な深度に、弾性波をかけるような早い段階の調査で、いきなり長尺ボーリングを計画するのは困難。しかも、その孔が発破で何回もつか。それなら電気探査を併用させる方が効果的だと思います。施工中であれば、切羽の発破を利用し地表面で受振するのも手でしょう。
時々、坑口付近で短い発破孔が計画されている例を見ます。保安物件が近くて必要な場合もあります。が、基本的には費用対効果が小さいと思います。孔内発破を提案することで選定されやすくなるという狙いの営業的要素が強いのでしょう。
そういう他社の計画を受けたときに、有効性を判断できるかは技術者として重要だと思います。
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