2012年9月2日日曜日

ハロイサイト

今日もNHKスペシャルを見ました。
「崩れる大地 日本列島を襲う豪雨と地震」

防災の日を意識されて防災関連の番組を増産されたのか、昨日に引き続き、物足りない内容でした。いえ、物足りないというか、大雑把。これが第一印象でした。

・流れ盤があるのが太平洋沿岸の付加体。
・ハロイサイト層があれば危険。

このような簡素化した情報を伝えることで、一般の方に危険性を認識してもらいたいという意図なのでしょうか?特に後者は地質の専門家の意図に反して、ハロイサイトのみに焦点を当てた番組構成になっているように思えました。間隙水と層間水、間隙水圧と膨潤圧、崩壊とすべりなどが混在。崩壊メカニズムも、1部を切り取って全深層崩壊に適用されかねない内容。
一躍「ハロイサイト」だけが有名になるのでしょう。ハロイサイトは危ない、と。当分、「カオリン鉱物」は使わない方が良いのかな。スメクタイトや他の粘土鉱物が陰に隠れそうですね。

「XRDA で分かる場合もあります。1試料3供試体で2万円です。」などと、商売として宣伝する方が良いのでしょうか?
いえ、これまで通り、淡々と調査していくしかないでしょうね。必要ならお勧めしますし、必要でなければ不要だと答えるしかないでしょう。ま、それ以上はお客様次第ですけど。



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