2011年5月5日木曜日

Limestoneベースの中和バリア その2

PHREEQC のみでバッチ式の平衡計算をしてみたところ、以下のようなpHの変化となりました。

Solution 1001 pH 5.7
Calcite 0.1mol 追加 ⇒ pH 11.2(Calcite 過飽和)
Calcite SI 0 ⇒ pH 8.4(Calcite 沈殿)
Eq_Phase O2, CO2 ⇒ pH 7.9(大気圧と平衡)
Eq_Phase Al(OH)3(a), Fe(OH)3(a) ⇒ pH 8.15(Closedでアモルファス沈殿)
Eq_Phase O2, CO2, Al(OH)3(a), Fe(OH)3(a) ⇒ pH 7.9(Openでアモルファス沈殿)

第10回の公開資料ではpH5.7程度の流入に対し、6.5~7.0程度の流出が確認されています。上記の結果と比較すると、Calcite に飽和していない状態と考えられますね。
アモルファス沈殿もいくらかはあるはずですが、SI=0までは達してないでしょう。少なくともコルゲート流下中にも沈殿してきているわけで、それでまだSI=2以上いといった過飽和を保っているわけです。1.6mの中和層で一気にSI=0の瞬時平衡のモデル化は不自然です。最初は「なし」で行きましょう。
第11回の長期実験では、沈殿物による中和機能低下が認められています。Calcite の rates に armored 効果を組み込む必要がありそうですが、それには沈殿の Rates も必要となります。しかし、これは、正攻法で行かなくても、①短期実験で Armored 無視 > Rates  (Calcite) の A/V を決定、②長期実験で Armored考慮 > Rates  (Calcite) に組み込み Fitting で良いとおもいます。今回は①までで②は次の段階になりそうですね。今のコンセプトモデルでの計算がうまくいけばの話ですが。

さて、HP1での本解析1発目の計算結果がでました。pHは5.5~6.3となりました。やや低めです。その割に幅が広い。アモルファスをある程度取り入れないといけないでしょうか?フィッティングパラメーターとしている比表面積を変えてもう一度計算してみましょう。
結果はまた明日。

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