先日、近くの大学にお邪魔して、非定常の室内不飽和透水試験の進捗状況を聞いてまいりました。
なかなか立派な試験装置でしたが、センサーの間隔やカラムの径などは手探り・手作りだそうです。圧力制御が必要ないことから、操作は比較的容易な感があります。
この装置の試験結果より不飽和透水係数と水分特性曲線を同時に求めることができます。不飽和透水係数の求め方を確認し忘れましたが、結果をみると instantaneous profile method でしょう。地盤工学会「不飽和地盤の挙動と評価」p65、66に詳細が載っています。試験装置も掲載されています。この方法では上端・下端以外のセンサー深度で、直接的に不飽和透水係数を求めることができます。任意の時間において求めることができるので、幅広い体積含水率に対応した不飽和透水係数を算出し、トレンドを見ることが可能です。この装置に負圧などを加えると、さらに得られるデータの幅が広がります。
現場でも水分変化やマトリックポテンシャルを測定していますので、今後いろいろ課題をこなす必要がありますが、楽しみでもあります。
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