震災の調査に表面波探査が必要ということで、来週から誰が行くか?という話になっていました。
物理探査を得意とする後輩が、まず名指しで指名されました。しかし、彼の抱えている業務の都合で無理。私も同じ理由で無理。
結局、他に現場から解析までできる技術者がいないため、補助経験者に教え込む方針で落ち着いたようです。
末端には表面波探査が必要ということのみ伝わって、目的まで聞こえてきません。
経験だと、かけやで深度10m程度までしか良い精度のデータは得られないので、耐震上の基盤面までのS波構造を面的に捉えようといった目的には使えないでしょう。したがって、液状化関連の調査ではないはずです。盛土や堤防の崩壊といった、比較的浅い調査をするのでしょう。
災害ですから、数をこなすのかと最初は考えました。しかし、一人だと現地確認とデータ採取に解析が追い付かず、現場状況を忘れてしまう可能性があります。表面波などの浅い探査は、現地確認が非常に重要になります。解析時の異常が、「ああ、あれが原因だ」とか、現場で「これの影響がでるかもしれない」といった、リンクが重要になるということです。オペ2人が行って、解析とデータ採取を交互かつ同時進行で行けば数がこなせるでしょうが、当初からそういう人選ではなさそうです。被害の大きい、あるいは学術的に特徴のある現場をいくつか選択して、集中的に調査を進める方針でしょう。
ま、何にせよ肝心な時に役に立てませんでした。
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