2011年4月27日水曜日

トンネルと地すべり 2

地すべりに対するトンネル掘削の影響について、提案書を書いてほしいと依頼がきました。

最近、簡単に「わからないから」と言って頼ってこられるのですが、少しは自分で理解しようと努力してほしいものです。
私も細かいノウハウまでは自信がありません。地すべりも2次元で行きたいのか3次元で行きたいのか、予算はどれくらいなのかつかめませんでした。しかも、ゴールデンウィーク中に書いてほしいですと。昔、「岩盤は堅いほど重い荷を背負って踏ん張るもんだ。人も同じ。」とトンネルの中で例えられた先輩がいらっしゃいましたが、うちの会社は堅い岩盤も柔らかい岩盤も、同じ給料なんですよね。

今回は地すべりの規模が大きく、数も多い。まとめて3次元で行こうかなあと思いきや、そういえば、これだけ大きなものが扱えるソフトを持っていないことに気付きました。あわててメーカーさんに見積もりを取ろうとしたのが今日の夕方。1社は連絡が取れす、もう1社の技術者の方は既にゴールデンウィーク突入でした。なんとか来週中には見積もりを頂けることになり、一安心。

LPを使った地形解析に必要なパッケージも、先方からタイミング良く返事があったばかりなので、こちらはラッキーでした。

あとは、どこまでやるかの意思決定が必要です。
先にも書きましたが2次元なのか3次元なのかはコストが大きく異なります。地質図も再評価が必要なレベルです。他にも山ほど課題があります。今回はパラメーターの多くが足りない状態なので、どこまでお金をかけられるかが精度向上に直結すると考えられるケースです。
管理技術者の感覚しだいですよ。お金と精度のバランスが「わからないから」では済みません。

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